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“海猿”世界へ! 海外配給、続々決定 伊藤英明「チームの一員として誇りに思います」

 今年の邦画実写映画最高の興行成績で公開中の映画『THE LAST MESSAGE 海猿』(羽住英一郎監督)が、海外12の国と地域での配給が決定したことが19日、わかった。 “世界進出”の知らせ受け、主演俳優の伊藤英明は「7年間に渡り携わってきた大切な作品を、たくさんの方々に観ていただき、喜んでいましたが、さらに世界中の劇場で上映されるとの事、大変感慨深いです。海猿チームの一員として誇りに思います」と喜びのコメントを寄せた。

映画『THE LAST MESSAGE 海猿』より (C)2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 

映画『THE LAST MESSAGE 海猿』より (C)2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 

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 同作は、海上保安庁の潜水士らの活躍を描いた人気シリーズの完結編。9月18日より公開がスタートし、11月18日現在で動員522万人、興行収入78億円を突破。今年の邦画実写映画最高の興行成績をひた走っている。

 こうした“海猿旋風”は国内にとどまらず、海外でも吹き荒れそうだ。毎年11月にアメリカで開催される映画見本市『アメリカン・フィルム・マーケット』(以下『AFM』)に出品された同作は、世界中から集まった目利きの映画関係者から大反響を呼んだ。「2Dから3Dへ変換されたとは思えない」「深遠な奥行きを感じさせる映像のバランスが素晴らしい」と、3D映像の完成度に賞賛の声が集まり、ハリウッドにおける大ヒットの目安とされる“興行収入1億ドル”を達成間近であることも、バイヤーたちの興味を引いた。

 現在も各国と交渉中だが、すでにフランス、ロシア、ブラジル、香港、インド、中国、台湾、シンガポール、アメリカ、メキシコ、ペルー、アルゼンチンでの配給が決定。特筆すべきは、BRICs(ブリックス)と総称される経済発展が著しいブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国での配給が決まった点だ。

 これまで邦画の海外配給は、韓国、台湾などの近隣アジア諸国や欧米が中心だったが、多くの日系人が暮らすブラジル、映画市場を拡大中のロシア、世界一の映画人口を誇るインド、近年ハリウッド映画が成功を収める中国への進出は、日本映画の市場拡大として新たな可能性を秘めている。また、インドやロシアでは戦略的に3D映画を普及させ、3Dメガネの販売を促進したいという狙いから、良質な3D作品を探していた背景もあるようだ。映画の3D化が加速する中、同作は120分を超える実写大作を2Dから3Dへ変換し、違和感のない自然な3D表現を実現して高く評価された。

 来年3月からアジアを皮切りに順次公開が始まる。世界の海をまたにかけ、どこまで公開規模を拡大するか注目される。

【動画】映画『THE LAST MESSAGE 海猿』予告編⇒


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