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小説家・塩野七生氏のベストセラー小説「ローマ人の物語」を初舞台化した『カエサル―「ローマ人の物語」より―』(10月3日〜27日 東京・日生劇場)の制作発表記者会見が19日、都内で行われ、主演の松本幸四郎をはじめ、水野美紀、高橋惠子、小澤征悦ら主要キャストが出席した。唯一のオリジナルキャラクターとして、セルヴィーリア(高橋)の召使い・アリスを演じる水野は、初の奴隷役を演じるにあたり「稽古場で、なんでも私に言って頂ければと思います」と役作りにも意欲十分。これを受けて高橋は「奴隷ですからね・・・。何をしようか、考え中です」と不敵な笑みを浮かべた。
同作は、ローマの建国から滅亡までの古代ローマ史を舞台に、英雄ユリウス・カエサル(松本)の生涯を人々の情熱やエネルギーに焦点を当て壮大なスケールで描く。
作品の内容を理解するために、塩野氏が在住しているローマへ向かい、歴史的背景やカエサルの人柄に触れた松本は「カエサルは英雄と言われていますが、実は普通の1人の男。40歳過ぎて花開いた、遅咲きの人。魅力ある男だと思います」と説明。また「英雄というのは先陣を切って飛び込んでいく人ではなく、軍(部下)をひとりひとり、愛情を注いでその人達の人生を歩ませることが出来る人」と“英雄論”も展開し、「塩分と水分をこまめに取って、猛稽古に取り組みたい」と気合を入れた。
後にカエサルを裏切り暗殺する若者、マルクス・ブルータスを演じる小澤は「松本さんはじめ、素晴らしい方と芝居が出来て嬉しく、また光栄に思います」とあいさつ。「対立しながらも、男としてカエサルにどんどん惹かれていく微妙な役柄。その揺れのようなものを少しでも表現できれば」と舞台本番へ向けて意気込みを語った。また劇中での名台詞『ブルータス、お前もか!』にちなみ、過去に裏切られたエピソードを聞くと「家で飼っている愛犬が無防備なときにお腹を撫でたら、流血するぐらい噛まれたことが2、3回あって。お前もか!って」と会場の笑いを誘った。
会見終了間際には、この日で68歳の誕生日を迎える松本のために、サプライズとしてバースデーケーキが登場。水野と高橋から花束を受け取った松本は「3つのときから役者人生で、誕生日はほとんど仕事場でした。製作発表での誕生日も、自分らしいな」と笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
会見には他に渡辺いっけい、瑳川哲朗、脚本家の齋藤雅文氏、演出家の栗山民也氏が出席した。
小説家・塩野七生氏のベストセラー小説「ローマ人の物語」を初舞台化した『カエサル―「ローマ人の物語」より―』(10月3日〜27日 東京・日生劇場)の制作発表記者会見が19日、都内で行われ、主演の松本幸四郎をはじめ、水野美紀、高橋惠子、小澤征悦ら主要キャストが出席した。唯一のオリジナルキャラクターとして、セルヴィーリア(高橋)の召使い・アリスを演じる水野は、初の奴隷役を演じるにあたり「稽古場で、なんでも私に言って頂ければと思います」と役作りにも意欲十分。これを受けて高橋は「奴隷ですからね・・・。何をしようか、考え中です」と不敵な笑みを浮かべた。
同作は、ローマの建国から滅亡までの古代ローマ史を舞台に、英雄ユリウス・カエサル(松本)の生涯を人々の情熱やエネルギーに焦点を当て壮大なスケールで描く。
作品の内容を理解するために、塩野氏が在住しているローマへ向かい、歴史的背景やカエサルの人柄に触れた松本は「カエサルは英雄と言われていますが、実は普通の1人の男。40歳過ぎて花開いた、遅咲きの人。魅力ある男だと思います」と説明。また「英雄というのは先陣を切って飛び込んでいく人ではなく、軍(部下)をひとりひとり、愛情を注いでその人達の人生を歩ませることが出来る人」と“英雄論”も展開し、「塩分と水分をこまめに取って、猛稽古に取り組みたい」と気合を入れた。
後にカエサルを裏切り暗殺する若者、マルクス・ブルータスを演じる小澤は「松本さんはじめ、素晴らしい方と芝居が出来て嬉しく、また光栄に思います」とあいさつ。「対立しながらも、男としてカエサルにどんどん惹かれていく微妙な役柄。その揺れのようなものを少しでも表現できれば」と舞台本番へ向けて意気込みを語った。また劇中での名台詞『ブルータス、お前もか!』にちなみ、過去に裏切られたエピソードを聞くと「家で飼っている愛犬が無防備なときにお腹を撫でたら、流血するぐらい噛まれたことが2、3回あって。お前もか!って」と会場の笑いを誘った。
会見終了間際には、この日で68歳の誕生日を迎える松本のために、サプライズとしてバースデーケーキが登場。水野と高橋から花束を受け取った松本は「3つのときから役者人生で、誕生日はほとんど仕事場でした。製作発表での誕生日も、自分らしいな」と笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
会見には他に渡辺いっけい、瑳川哲朗、脚本家の齋藤雅文氏、演出家の栗山民也氏が出席した。
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2010/08/19