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宮崎あおい、ライブシーンに「満足」 映画『ソラニン』クランクアップ

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 女優の宮崎あおいがギター演奏に初挑戦した映画『ソラニン』が約1ヶ月の撮影期間を経て5月31日にクランクアップした。物語の最大の見せ場となるライブシーンで全撮影を終了した宮崎からは「満足して終わることができたのでよかったです。きっとカッコいいシーンになっているんじゃないかなと思うので、そこは楽しみにしていてほしいなと思います」と完全燃焼を遂げたコメントが届いた。

宮崎がギターを演奏するライブの1場面。使用しているギターは「フェンダームスタング」(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会 

宮崎がギターを演奏するライブの1場面。使用しているギターは「フェンダームスタング」(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会 

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 都内のライブハウスにエキストラの観客を集めて撮影されたライブシーン。タイトルにもある「ソラニン」という曲と、これにつながるひとつ前の曲(タイトル未定、現場では“ささやかな満足”という歌詞から“ササマン”と呼んでいた)の2曲を宮崎は完璧に演奏した。

 「1曲ごとに最初から最後まで演奏させてもらって、スタッフさんもエキストラさんも大変なのに、最後までお付き合いしてくれて、満足して終わることができたのでよかったです」と宮崎。

 左手でコードを押さえ、右手のストロークで音を鳴らし、さらに手元を見ずに前を向いて歌う。素人が簡単にできることではない。昨年秋、同作への出演が決まり、宮崎がギターの練習を始めてから半年あまり。撮影のためのリハーサル期間もわずか2ヶ月しかなかったが、三木孝浩監督も「最初のリハーサルの時に、(宮崎の)歌声が聴こえた瞬間、鳥肌が立った」ほどだったという。

 もちろん、実際に演奏ができるようにならなくても、映画として成立させる撮り方はいくらでもあった。しかし、「バンドとして、フルでできるまでになりたいと練習してきてくれた。ギターは初めてなのに、信じられない」と三木監督は宮崎のプロ根性に頭を下げる。

 バンドメンバーを演じた俳優の桐谷健太(ドラム担当)も然り。そんな2人を“プロ”のロックバンド・サンボマスターの近藤洋一(ベース担当)がリードして、「バンドとしてガッチリとチームワークができていた。映画にもその関係性の良さは出ていると思う」と三木監督は自信をのぞかせる。

 7月末予定の完成に向けて、現在、編集作業中。役者としての役割を完全燃焼でやり遂げた宮崎からは「まだ撮影が終わったばかりで、うまく言えないですが、私自身もいい作品になっていることを願っているし、原作を好きな方もたくさんいらっしゃると思うので、皆さんがガッカリしないような映画になっていたらいいなと思っています」と期待あふれるコメントも寄せられた。

 原作者の漫画家・浅野いにお氏も「最初はどうなるか想像もつかなかったけど、漫画にはないメロディーがついて、すごく良い曲になってよかった」と太鼓判を押した、宮崎あおいが歌う「ソラニン」。作曲者については“今後のお楽しみ”ということでまだ明らかにされていないが、劇中のバンド名義でCDデビューという展開も十分に考えられる。これについて三木監督は「どうなんですかね。物語としては、デビューできなかった人たちの話なので。でも、歌はものすごくいいので…」と含みを持たせるにとどまった。

 映画『ソラニン』はアスミック・エース配給で2010年春、全国公開。

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