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　お笑い芸人・世界のナベアツが「後進に道を託す」ことを理由にピン芸人日本一決定戦『R-1ぐらんぷり2009』（来年2月17日決勝戦）を欠場することが、27日（木）までにORICON STYLEの取材で明らかになった。今月17日に行われたイベント会見では、大会2連覇中のなだぎ武がスケジュールの都合で不参加を表明したばかり。旬なピン芸人の相次ぐ欠場は、優勝予想を含め波乱を呼びそうだ。

　前回大会3位と実績を残したナベアツは、数字とリズムに乗せて「アホになる」ギャグと、ジャリズムとしてコンビ活動する際の相方・山下しげのりが発案した「オモロー！」を武器に、今年のお笑い界を席巻。そんな彼がリベンジに燃えていたであろう“檜舞台”への不出場を自ら決めた。

　今月20日、都内で行われたイベントで一部報道陣にナベアツが「R-1は出たいけど出ないです」とコメントし、事務所関係者も出場辞退を認めた。ただ、日程の都合を理由にあげたなだぎとは異なり「スケジュールの問題ではありません。本人に思うところがあるのかもしれませんが、スタッフを含め理由はわかりません。本人が出ないと言っている以上、強制参加させることもありません」として、真相は闇に包まれたままだった。

　その後、別のイベントに参加したナベアツ本人に理由をうかがうと「元々、僕は出場したかったが、昨年（ブレイクした）なだぎさんに『1回優勝してるのに、何でもう1回出るんですか？ 売れていない後輩に道を譲ってください』と直訴した手前、今度は僕が“ブレイクしつつある”立場になったので、道を明け渡すことにしました」と自ら有言実行した。“ネタ切れ”を原因としたナベアツキャラ封印が理由では？ の質問にも「全然、そんなことはありません」と完全否定した。

　今後については「次の新しい展開は、いろいろ考えています」としたが、最後には「最近、小島よしおさんに『こっちに来い！』って手招きされているけど、そっちへは行かないようにしたいですね」とブラックジョークも飛び出した。もっとも、コンビ活動をはじめピン芸人、さらには構成作家・渡辺鐘として人気バラエティ番組を数多く手掛けるなど、マルチな活躍を見せる彼の新たなセルフプロデュースの手腕に、注目が集まりそうだ。