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　今月9日（日）、肺がんにより47歳という若さで亡くなった音楽プロデューサーで元レピッシュの上田現さんの告別式が、東京・信濃町の千日谷会堂にてしめやかに行われた。上田さんが作詞作曲を手掛けた「ワダツミの木」でデビューを飾った元ちとせは、同曲を追悼歌として声を震わせながら歌った。出棺後、目を泣き腫らし憔悴しきった様子で現れた元は、報道陣の問いかけに「悲しいだけ。悔しいだけ。ただそれだけです」と肩を落とした。

　午前11時から行われた告別式には1000人以上のファンが詰め掛け、一般弔問者用に設けられた祭壇には上田さんが大ファンだったという阪神タイガースのマスコットキャラクターをはじめ、多くの花が供えられた。また告別式ではレピッシュのメンバー4人が「ハーメルン」を演奏。それぞれに想いを語りながら、その別れを惜しんだ。出棺時にはファンが沿道で長蛇の列を作り、「現さーん」という声が響き渡っていた。

　レピッシュのドラマーである雪好は「（亡くなる）3日前に危篤の知らせを聞いて駆けつけました」と語ると、言葉を詰まらせながら火葬場行きのバスへ乗り込んだ。また元JUDY AND MARYのギタリスト・TAKUYAは「最初のバンドがレピッシュの弟バンドでして。スタジオとかに遊びに行ったりしていました。ありがとうございます・・・と。（昨年）10月の再結成を観に行ったのが最後でした」と涙ながらにコメント。また上田さんの大ファンだったというお笑い芸人のまちゃまちゃは「ありがとうだけは伝えてきました。いい歌にめぐり合えて良かった」と悲しげな表情で語った。

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