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【編集長の目っ!】2012年良かったライブ10+1

■141本の素晴らしいパフォーマンス、全てに拍手!!

 もちろん、都合が合わず残念ながら行けなかったライブの中にもいいライブがあったかもしれないけど、自分が行ったものの中から選ばせていただきました。

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◆UVERworld『UVERworld LIVE TOUR 2012』@ 7月8日/横浜アリーナほか

 今年も彼らはライブハウス、ホール、アリーナと、とにかくライブをやり続け、日本全国にメッセージを届けた。緻密なアレンジが施された楽曲を、コンピュータを駆使しつつ、演奏力が高いメンバーによる演奏とTAKUYA∞のメッセージ、あくまでも人間の温もりと力でその熱さを伝える。デジタルと人の力=生、の見事なシンクロがクセになる。その“想い”を余すことなく真っ直ぐ伝えようとする彼らの姿勢が、感動を生むのだ。7月8日の横浜アリーナ公演はそんな彼らのパフォーマンスの中で、アリーナなのにライブハウスのような音に驚愕し、広いアリーナの隅々にまでメンバー、そしてスタッフの気合を感じることができ、特に感動した。実際に、涙を流しながら彼らの音楽に身を委ねるファンが多かった。

◆aiko『Love Like Pop vol.15』@ 9月30日/NHKホールほか

 何の情報も持たずに観て楽しいと思うライブが、いいライブ――aikoのライブを観るたびに、「こういうライブのことなんだろうなぁ」と思う。歌で乗せ、そして泣かせ、トークで笑わせ、そのメリハリの大きさが彼女のライブの面白さだ。とにかくお客さんを楽しませなければ、というそのサービス精神には頭が下がる。8月30日に茅ヶ崎サザンビーチで行われた『Love Like Aloha vol.4』も、フリーライブとは思えないものすごいステージセットと凝った照明、花火など、こだわりにこだわり一切手抜きなし、これぞaikoのライブというパフォーマンスを見せてくれた。

◆山下達郎『PERFORMANCE 2011-2012』@ 4月6日/中野サンプラザ

 何度見ても違う感動が……。ライブとはそもそもそういうものだとは思うけど、達郎さんのように、さまざまなものを極限までそぎ落とし、“職人”の歌と演奏だけでここまで大きな感動を与えてくれるライブはない。そこにはこだわりとそしてプライド、人間が持つ感情と力が剥き出しになっているから、より“生々しい”。だから感動が大きいのだろう。

◆いきものがかり『いきものがかりのみなさん、こんにつあー!! 2012 〜NEWTRAL〜』@ 11月4日/横浜アリーナ

 今年はシングル「風が吹いている」が『NHKロンドン2012放送』のテーマソングに選ばれるという大きな流れを引き寄せ、まさにさらに上へ、という飛躍の年となった。その勢いを感じさせてくれるライブだったのが、彼らの地元でもある横浜アリーナでのライブ。凝りに凝った映像や壮大な演出がありつつも、アコギだけで歌うというストリート出身の3人のスタイルが新鮮だった。作り手の元を離れ、受け手が自分のものにする――そんなポップミュージックの素晴らしさを、このライブでは改めて感じさせてくれた。

◆桑田佳祐『桑田佳祐 LIVE TOUR 2012 I LOVE YOU ―ow & forever-』@ 11月14日/さいたまスーパーアリーナ

 桑田さん5年ぶりの全国ツアー。本当にみんな桑田さんのこと大好きなんだ、そんなエネルギーというかファンの“想い”が充満して、それだけで感動した。声もすごく出ていて、完全復活をそこにいた全員が確信して、その嬉しさが爆発し、エネルギーとなって桑田さんにもきっと届いているはずだ。aikoのライブのところでも書いたが、徹底したサービス精神は桑田さんも同じだ。その空間にいる人にだけではなく、その先にいる大震災からの復興途上にいる人たち、そして日本中の人たちに向け、声の限りを尽くしたパフォーマンスは胸に迫るものがあった。

◆安室奈美恵『namie amuro 5大ドーム TOUR 2012 〜20th Anniversary Best〜』@ 12月21日/東京ドーム

 20周年記念ツアーということで、オールタイムベスト的な最強セットリストが用意されていて、参りました。照明、映像も見事で、衣装もカッコよく&かわいくて、瞬きするのももったいないぐらいのライブだった。何より、踊りながらきちんと歌えるという当たり前だけど、難しい部分が変わらずしっかりできるところが素晴らしい。そして改めていい曲が多いなと感心した。MC一切なしの、徹底的に観せて聴かせることにこだわった“安室流”のステージ、さすが20年間第一線で活躍しているスーパースターのオーラを放っていた。

◆小田和正『KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで』@ 5月26日/横浜・赤レンガパーク特設野外ステージ

 オフコースファンの僕としては、どうしても外せない小田さんの地元横浜でのライブ。しかも海沿いのステージと、たまらないシチュエーションだった。ソロアーティストとしては最多となる74万人を動員した、1年を超える自身最長のツアーのファイナルということで、小田さんの熱い想いが溢れる内容だった。4月からの東北ツアーのパンフレットに綴られていた、東北ツアーに向けた小田さんのメッセージが印象的で、この言葉を胸に全国を回ってきて、そして地元・横浜の地でそれを改めて胸に誓ったのだと思う――“自分に励ますことなんてきっと出来ないと思う。だからただ『君のためにありふれた明日だけを願う』と懸命に歌おう。『あなたに会えて ほんとうによかった』と歌おう。やがてまた春が来る。桜の咲く場所に立ってそこからみんなと一緒に『その日』に向かう一歩を踏み出したい”。夕暮れ時の海を見ながら、風に吹かれながら聴く小田さんの歌は、誰もが涙腺決壊です。

◆嵐『アラフェス』@ 9月20日/国立霞ヶ丘競技場

 恒例の嵐の国立。国立を恒例にしているところが嵐の人気の凄さを物語っているが、やっぱり国立ライブには特別な空気が流れている。今年はファン投票で歌う楽曲を選んだり、もちろんスタジアム用のスペシャルなド派手な演出に驚かされてしまうが、なにより、大きな会場になればなるほど5人の仲の良さというか、絆の太さが大きな武器になっていると思う。今回はいつもバックで盛り上げてくれるジャニーズJr.がいない、本当に5人だけのステージだから、それが余計に感じられた。5人がそれぞれ放つオーラが、5人一緒になったとき、さらに輝きを増す。

◆Perfume『Perfume 3rd Tour「JPN」』@ 1月28日/さいたまスーパーアリーナ

 会場の大きさは関係なく、かっこいいサウンドとダンスの後は、広島弁のいい意味でのグダグダMC、このメリハリが彼女たちの魅力。そして観客と一体になれる楽曲が多いこと。それとサウンドはもちろんだが、彼女たちの楽曲は詞がすごくイイ――ということをこの日改めて感じた。この日はスタジアム仕様で2万5千人のファンが熱狂していたが、レーザーの派手な演出など、彼女たちは大きな会場が良く似合う。世界各国でライブを成功させている彼女たち、その“ライブ力”に磨きがかかっている。

◆2PM『2PM LIVE 2012“Six Beautiful Days”』@ 5月30日/日本武道館

 なんと武道館6Days!ライブ直前に、メンバーがケガをしてしまい、満足のいくパフォーマンスができないという緊急事態にも関わらず、見事6Daysを成功させた。彼らの魅力はカッコ良さはもちろん、やはり鍛え上げられた肉体から繰り出すダンスと曲の良さ。そしてメンバーのキャラクター。日替わりのソロコーナーでもそれぞれのカラーを出し、ファンを楽しませた。スケールの大きなダンスは、ステージが狭く感じるほどだった。観る度に進化を感じさせてくれるそのステージ、来年も楽しみだ。

◆BIGBANG『BIGBANG ALIVE TOUR 2012 IN JAPAN』@ 5月25日/横浜アリーナ

 遅ればせながら、初BIGBANGで、その完成度の高さにビックリした。中毒性のある曲、すべてにおいてそのクリエイティブの素晴らしさは、さすが世界を股にかけるビッグアーティストだ。日本語が達者なV.Iがいることで、日本のファンとしっかりと会話ができるのも強みだ。メンバー1人ひとりのポテンシャルの高さが強さであり、魅力だ。

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