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石ノ森章太郎の未完の大作『009』が漫画とアニメ映画で“完結”

 日本を代表する“萬画家”石ノ森章太郎(1938-1998)。彼の代表作であり、“未完”のまま遺された『サイボーグ009』を、“完結”させる2大プロジェクトが進行中だ。一つは、石ノ森氏が遺した膨大な構想ノートと資料、そして氏本人による小説原稿に基づいて、新たに描かれる漫画『サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD’S WAR』。もう一つは、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、『東のエデン』の神山健治監督の完全オリジナルストーリーでアニメーション映画化に挑む『009 RE:CYBORG』(10月27日公開)だ。

全国劇場で配布される見開きチラシで原作漫画『サイボーグ009』とのコラボが実現。冒頭ストーリーも明らかに (C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会

全国劇場で配布される見開きチラシで原作漫画『サイボーグ009』とのコラボが実現。冒頭ストーリーも明らかに (C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会

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 それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士の活躍や日常を描いたSF大河ロマン。『週刊少年キング』(少年画報社)で1964年7月19日に連載がスタートし、その後、複数の出版社、複数の雑誌で長・中・短編の作品を発表し続けてきた。しかし、完結編にあたる作品の発表前に石ノ森氏が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっていた。

 これを“完結”させるため、4月より小学館「クラブサンデー無料」WEBコミックサイトで『〜完結編 2012 009 conclusion GOD’S WAR』が連載中。石ノ森氏の遺言で、劇作家・演出家の小野寺丈氏が構成し、作画は石ノ森氏の元アシスタントで、平成仮面ライダーシリーズではキャラクターデザインも務めた早瀬マサト氏と石森プロが担当している。また、小野寺氏が書き下ろした小説版も角川パブリッシングから第1巻と第2巻が9月25日に、第3巻が10月25日に発売される予定。

 アニメ映画『009 RE:CYBORG』も、キャッチコピーに「終わらせなければ、始まらない」と掲げ、神山監督は「石ノ森先生が終わらせなかった原作を、改めて咀嚼し直して完結させた上で、今後も新たなクリエイターの手によって生き続けられるように、『009』とは何かを問う形にできたら」と意気込む。

 アニメ映画の舞台は、原作漫画が描かれた時代から30年近く経った、2013年の現在。かつて世界を数々の危機から救った9人の00ナンバーサイボーグたちは、その役目を終え、それぞれの国へ戻っていたが、世界で勃発した同時多発爆破事件をきっかけに、再びサイボーグ戦士たちが集結し、新たなストーリーが紡がれる。

 劇場公開に向けて宣伝・プロモーションも本格化。7月28日(土)より、「009 RE:THEATER」と銘打って、特典付劇場前売券第2弾の発売、全国劇場にゼロゼロナンバーサイボーグ・特大スタンディの設置、これまで明かされる事の無かった冒頭ストーリーが記された第3弾劇場チラシの配布、最新のアニメーション映像予告が上映開始となる。

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  • 全国劇場で配布される見開きチラシで原作漫画『サイボーグ009』とのコラボが実現。冒頭ストーリーも明らかに (C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 10月27日公開のアニメ映画『009 RE:CYBORG』で再集結した9人の00ナンバーサイボーグたち(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 劇中でフランソワーズがネットワーク接続装置“ダイブギア”を使用している場面(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 10月27日公開のアニメ映画『009 RE:CYBORG』の主人公・島村ジョー(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 10月27日公開のアニメ映画『009 RE:CYBORG』の主人公・島村ジョー(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 10月27日公開のアニメ映画『009 RE:CYBORG』場面写真(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
  • 10月27日公開のアニメ映画『009 RE:CYBORG』場面写真(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会

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