俳優の水谷豊が12日、都内で行われた主演映画『HOME 愛しの座敷わらし』の完成披露試写会で舞台あいさつに登壇した。水谷は、夫婦役を演じる女優の安田成美とプライベートで長い付き合いながら、これが初共演。「成美さんに出演をお願いしているなかで、（夫の木梨）憲武がそれを知ったらしく、『なる、やるよね？ 豊さんだよ？』って言ってくれたみたい」と共演秘話を明かすと、「憲武とも長い付き合いですけど、初めて感謝しましたよ」と語り、安田を苦笑させた。

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　同作は、作家・荻原浩氏による第139回直木賞候補作『愛しの座敷わらし』を映画化。父・晃一（水谷）の左遷により東京から引っ越してきた東北の田舎町が舞台。気持ちがバラバラに離れてしまっていた高橋一家が座敷わらしと出会ったことをきっかけに、再び家族の絆を取り戻していく。

　水谷は昨年6月から1ヶ月にわたって行われた撮影を「家族で集まって、本当にずっと笑ってた」と振り返り、安田も夫役の水谷を「現場では厳しくて大変かと思っていたら、自由にやらせてくれて、全部受け止めてくださいました。撮影の合間には常に笑わせてもらった」と笑顔を見せた。また、水谷は「東北の素晴らしい大自然を舞台に素晴らしい景色を描いています。東北発の作品が全国に幸せを運ぶことを願っています」とメッセージを送った。

　舞台あいさつにはほかに濱田龍臣、橋本愛、草笛光子、原作の荻原浩氏、和泉聖治監督が登壇。映画『HOME愛しの座敷わらし』は28日（土）より全国で公開。