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【平清盛】松山“清盛”がルパンなら、上川“盛国”は相棒の次元大介

 NHK大河ドラマ『平清盛』(毎週日曜 後8:00〜8:45 総合ほか)に平盛国(たいらのもりくに)=鱸丸(すずきまる)役で、第1話から出演している俳優の上川隆也(46)。盛国は、主人公・平清盛(松山ケンイチ)を生涯にわたって支え続ける“相棒”のような存在。上川は「盛国は丁寧な言葉でしゃべる“次元大介”。もちろん、“ルパン”は清盛様です。どんなときも清盛様の味方で、陰日向なくフォローし続ける男」とわかりやすい例えを出して、登場人物への理解を促した。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』みたいと言われた漁師・鱸丸の姿から一変。平清盛に仕える家臣となった盛国を演じる上川隆也(C)NHK

『パイレーツ・オブ・カリビアン』みたいと言われた漁師・鱸丸の姿から一変。平清盛に仕える家臣となった盛国を演じる上川隆也(C)NHK

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 大河ドラマに多い戦国時代や幕末期に比べ、清盛が活躍した平安時代は資料がはるかに少ない。盛国においてはほとんどなく、「清盛が盛国の自宅で命果てた」と伝わるくらい。上川は「妄想に近いものを膨らませながら、役作りをしてきました」と話す。

 今回の大河ドラマで盛国は、控えめで冷静沈着に物事を判断し、暴走しがちな清盛を抑える兄のような存在として描かれる。元々は漁師の子として生まれ、白河法皇の殺生禁断令により父親を亡くし、平家の棟梁・平忠盛(中井貴一)の計らいで平氏一門の養子となる。上川は「平民から家臣に取り立ててもらった、その思いを骨子に、なぜ清盛は最期の時を迎える場所に盛国の家を選んだのかを逆算して考えて、彼を演じていきたい」と意気込む。

 上川のNHK大河ドラマへの出演は、『毛利元就』(1997 年/毛利隆元役)、『功名が辻』(2006年/山内一豊役)、『龍馬伝』(2010年/中岡慎太郎役)に続く4作目。「主(あるじ)の役が多かったので、初めての家来としての立場を楽しんでいるところです」。

 『龍馬伝』でコンスターチを使った演出も経験済みだ。「これまで50作の大河ドラマが培ってきたものが、(51作目の)『平清盛』という作品にも反映されていると思います。今回は『龍馬伝』の革新さと、従来のものを融合させたハイブリッドな画作りになっていて、王家と武士たちの画作りが違うのも培ってきたノウハウの成果だと思います」と、大河ドラマへの思い入れたっぷりに話した。

 また、清盛を演じる松山とは「年齢がちょうど20歳違うんですよ」と上川。しかし、芝居中はその年齢差をまったく感じないという。「あくまでも僕の個人的な感想ですが、“松山くんは三船敏郎さんに似ているんだ”って最近、気づいて。共演しながら、三船さんの芝居にそっくりだと思う瞬間が端々あるんです」と絶賛していた。

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  • 『パイレーツ・オブ・カリビアン』みたいと言われた漁師・鱸丸の姿から一変。平清盛に仕える家臣となった盛国を演じる上川隆也(C)NHK
  • 清盛を生涯にわたって支える盛国(上川隆也)(C)NHK

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