22日に肝臓がんで亡くなったフォーリーブス・北公次さん（享年63）の告別式が26日、東京葬祭慈光殿でしめやかに営まれ、生前親交の深かった歌手の郷ひろみ（56）、野口五郎（56）ら著名人、ファンら700人以上が参列した。フォーリーブスのおりも政夫（58）は「寂しがり屋なコーちゃんだからちょっと心配だけど、天国にはター坊（青山孝史）がいます。どうか頑張った体を癒して、大好きなビールを飲んでゆっくりしてください」と弔辞を読み、寒空の下集まったファンの前で「コーちゃんの包容力でファンや僕らを見守ってください。本当にかっこよかった！ ありがとう」と涙ながらに語った。

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　会場に収まりきれないほどのファンが「コーちゃん！」と泣き叫ぶなか、おりもは「コーちゃんお疲れ様。よく頑張ったね。昨日（通夜）と今日で、全国からたくさんの方がお別れをしにきてくれたよ」と遺影に優しく語りかけ「ステージのコーちゃんは気迫が情熱や叫びになってかっこよかった。そんなコーちゃんと一緒のステージに立てたことを、誇りに思うよ」と振り返った。

　集まった多くのファンに感謝しながらおりもは「こんなにも早く4枚の葉が2枚になるなんて、思ってもいませんでした」と落胆。地方での仕事のため通夜、告別式ともに参列できなかった同メンバーの江木俊夫（59）からは手紙が寄せられ「悲しいし、寂しいし、つらいし切ない。安らかに眠ってください」と故人を偲んだ。

　焼香後取材に応じた野口は「芸能界に入って最初にできた先輩であり友達。昔から控えめで、性格的にも弱気な方だったけど、気が合って仲良くさせてもらっていた」と振り返り「場内に北さんの娘さんがいらっしゃったので、思い切り抱きしめてあげました」。また「携帯のアドレス帳は増える一方かと思ってたんですが、最近は減ることもあって悲しく思います」と涙を拭った。

　遺影は北さんの夫人の意向で2009年に行われた還暦ライブの写真が使用され、その脇には北さんのファンクラブ会報、ステージ衣装4点、単独ライブの写真集が置かれた。棺に眠っている北さんは還暦ライブの際に使用した白いジャケットに身を包んでいるといい、ファンからの寄せ書きやうちわが収められた。