女優で歌手の柴咲コウが28日、歌手デビュー10年目で自身初となる東京・日本武道館公演を行った。最新アルバム『CIRCLE CYCLE』（5月発売）を引っさげ、17都市18公演開催した全国ツアーの最終公演を武道館で迎えた柴咲は「すごい景色ですよ。やばい…やばいね」と興奮気味。「武道館には魔物が棲んでいると聞きましたが、正体はみんなの愛でした。全身全霊を尽くして頑張ります」と絶叫し、8000人の観客を感慨深げに見渡した。

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　柴咲の初武道館公演は、文字どおり会場が一つになった。本編最後の楽曲「フィロソフィア」を歌唱中、柴咲は観客に向かって「みんなにお願いがあります。きょうここに来た人たち、いろんな人いると思うの。でも、そういうのを取っ払って、隣の人と手を取り合って会場を一つのサークルにしたい」とアルバムタイトルに引っ掛けてリクエスト。

　「一つになろう」と歌う柴咲に合わせ、ファンが手をつないで手を振る姿に、思わず口元を押さえて目をうるませた柴咲は「今、みんなが一つになってるよ！すごい光景を見せてくれてありがとう」と感謝。「大好き、武道館！」と満面の笑みをみせた。

　アルバム収録曲のほか、RUI名義で発表した「月のしずく」、福山雅治とのユニット・KOH+の楽曲「最愛」「KISSして」、今月23日にデビューしたばかりの新ユニット・galaxias！の「Boys ＆ Girls」など、10年の集大成ともいえる全27曲を披露。冒頭の「全身全霊」の言葉どおり完全燃焼し、充実の表情を浮かべた柴咲は「本当に楽しかった。さっきの光景、絶対忘れない」とあいさつ。「コウちゃん」コールが飛び交うなか、最後はマイクを通さずに「ありがとう」「またね」と約束し、いつまでも手を振り続けていた。

　この日の模様は来月23日（金・祝）午後9時よりWOWOWで放送される。