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NHK「ばんえい競馬」をドラマ化 高良健吾が地上波初主演

 俳優の高良健吾が、北海道帯広の「ばんえい競馬」を舞台にしたドラマ『大地のファンファーレ』で地上波ドラマに初主演することが5日、明らかになった。制作するNHK札幌放送局で行われた制作発表会には高良と寺脇康文が出席。落ちこぼれの新人騎手・北村俊平役を演じる高良は「(馬の疲労もあり)練習は昨日今日と1〜2時間程度だったが、力を込めないと振り落とされるので、力を入れた練習で全身が筋肉痛です」と体当たり演技を振り返った。

NHKドラマ『大地のファンファーレ』に主演する高良健吾(C)NHK

NHKドラマ『大地のファンファーレ』に主演する高良健吾(C)NHK

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 これまで一度しか乗馬経験がないという高良は「今回の馬は普通の馬よりでかく、蹴られたり、かじられたりする、という話を聞いていたので、最初は恐かった」と戦々恐々だったというが、いざ撮影が始まると考えが一変したという。「話しかけると馬の目が変わっていくのがわかった。人と馬ではなく生き物同士ということで通じ合えたと思う」と得るものも大きかった。

 同局による地域制作ドラマは5年ぶり。非効率的で人馬一体となって障害に挑む姿を通じて陸田元一ディレクターは「勇気と力を与える内容にしたい」と力を込める。高良も困難に立ち向かう主人公像に対しては「あきらめたら最後なので、今いるところで精一杯努力する若者の一途な姿を、自分も若者なので(同じ気持ちで)演じられると思う」と意気込んだ。

 北村を勇気づける先輩名騎手・倉橋裕二役の寺脇は、現在放送中の朝の連続テレビ小説『おひさま』でも高良と義理の父子役で共演。「役者が一番難しいのは演じるのではなく、その役を通じて生きることだと思う。高良はそういう演技ができるので、役柄と同じように自分も高良に学びたい」と“愛息子”を盛り立てた。

 脚本は、朝ドラ『ゲゲゲの女房』や2013年大河ドラマ『八重の桜』(主演・綾瀬はるか)と同局看板番組を担当する山本むつみ氏。かつて、ばんえい競馬に参加していた旭川市出身の山本氏は「子供のころチラッと見た程度で、最初はあまり馴染みのない世界だったが、取材を通じて、騎手や調教師そのほか、ばんえい競馬に関っている人たちの言葉が格好良く、私たちが人生を生きる糧になるような言葉を話すので、視聴者にも共感できるものだと思った」と手応えをにじませた。

 ドラマ『大地のファンファーレ』は来年2月17日に前編、24日に後編が午後8時より全道で放送。来年3月に全国放送予定。

【ばんえい競馬】
体重1トンにもなる大型馬が鉄そりを引いて障害コースを走る名物競技。確認できる最古の競走は1915年9月。全道各地で行われていたが、1953年に旭川市、岩見沢市、帯広市、北見市による市営競馬が発足。市営競技は4市の各競馬場で個別開催していたが、2007年に3市が撤退し、現在は帯広市による単独開催となっている。

関連写真

  • NHKドラマ『大地のファンファーレ』に主演する高良健吾(C)NHK
  • NHKドラマ『大地のファンファーレ』の会見に出席した高良健吾と寺脇康文(C)NHK
  • NHKドラマ『大地のファンファーレ』の会見に出席した左から寺脇康文、高良健吾、山本むつみ(C)NHK

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