2011年08月22日 12時00分
雑誌『GQ JAPAN』で震災後の音楽の変化を語ったイエロー・マジック・オーケストラ
年齢を重ねても、変らないスタイリッシュな3人
YMO、3人揃って震災後の“音楽の変化”を語る
男性ファッションやビジネスノウハウを特集する月刊メンズ雑誌『GQ JAPAN』(毎月24日発売/コンデナスト・ジャパン刊)の最新号では“音楽”を特集。表紙には
細野晴臣(64)、
高橋幸宏(59)、
坂本龍一(59)からなる
イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が登場し、東日本大震災の前後で変化した“音楽”の意義を3人で対談。音楽を聴くことも作ることもままならなくなった日々を明かすとともに、精力的な音楽活動を続けていく理由を語りあった。
1978年にグループを結成し、散開と再生を経てきた3人は今や日本音楽界の“リビングレジェンド”的存在。そんな彼らは、3.11の東日本大震災以降、3人揃って積極的に音楽活動を行ってきた。しかし、坂本は「3.11の後の1ヶ月ぐらいは音楽を聴いたり、音を出したりする気分になれなかった」と、震災当初を振り返る。また、高橋も病気がちになり入院をしたことも告白。そんな彼らが、なぜ積極的な活動へと気持ちを切り替えることができたのか?
「これまでコンサートに行くというのは非日常の体験をしに行くということだったのに、今はもう、かつての日常を取り戻しにいく体験になってしまったのかもしれない」と、“音楽イベント”の変化を語るのは、病床で思いを巡らせた高橋。坂本も「ありえない非日常が今は日常になっちゃって、僕もそうだけど、みんな呆然としたままなんだよね」と続ける。日常を忘れようとライブを楽しむのではなく、非日常から逃れるために足を運ぶ場所となった音楽イベント・・・。
64歳のリーダー・細野は、自身が続けている月1回のライブに触れ「自分が言い出しっぺで始めたイベントだから」としながらも「今はこの活動をやるべきだと思ってやっています」と力強く明言する。坂本は「今いちばん何を訴えたいかというと日常を返してくれということ」と力を込め、高橋は「東京やニューヨークに住んではいるけど、思いは同じ。(中略)僕たちの作る音楽にもその気持ちは必ず込められている」とメンバーの気持ちを代弁している。
このほか、日本復興のために作られた新曲『火の鳥』が生まれたエピソードや、名アルバム『ソ\リッド・ステイト・サヴァイヴァー』のジャケットを彷彿させる写真も掲載。また、YMOのほかにも『CDが売れないといわれるミュージック暗黒時代を乗り切る術とは?』や、先月23日に27歳の若さでこの世を去ったイギリス人歌手のエイミー・ワインハウスさんの特集もあり、読み応え十分な1冊となっている。