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いしだあゆみ「つらい」と心痛 映画のロケ地が被災

 女優のいしだあゆみが26日、都内で行われた映画『エクレール・お菓子放浪記』(近藤明男監督)のチャリティー試写会で舞台あいさつに立った。同作は昨年10月に宮城県石巻市を中心に撮影され、スタッフ、エキストラとして映画作りに協力した人々の多くが東日本大震災により被災した。亡くなった人もいる現実を受け、いしだは「つらいです、まさかこんな…」とこみ上げる涙をこらえ、手を合わせた。

映画『エクレール・お菓子放浪記』のチャリティー試写会で舞台あいさつを行ったいしだあゆみ(左から3番目)らキャストたち 

映画『エクレール・お菓子放浪記』のチャリティー試写会で舞台あいさつを行ったいしだあゆみ(左から3番目)らキャストたち 

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 同作は、小説家・西村滋さんの自伝的作品『お菓子放浪記』を原作に、一人の孤児が戦下を必死に生き抜き、やがて希望の光を見いだす姿を描く。物語の舞台は太平洋戦争中の東京だが、「美しい日本を撮りたい」という近藤監督の意向もあり、宮城県内で撮影された。日差しに輝く北上川の穏やかな流れ、河川敷に広がるヨシ原、跡形もなく流されてしまった石巻岡田劇場など、震災前の現地の風景が映画に収められている。いしだは「美しい宮城の風景を鮮明に覚えている。過去形にしたくない」と復興を祈った。

 幼少期の6年間を仙台で過ごしたことから「みやぎ夢大使」を務め、宮沢賢治の朗読公演をライフワークとしている林隆三は、「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない、という宮沢賢治の言葉と、この映画のテーマと、今回の大震災によって引き起こされた状況がだぶる。被災地の復興なくして、私たちの幸せもない。一歩ずつ、元気を出していってほしいし、自分にできることがあればいつでも馳せ参じたい」と話していた。

 舞台あいさつにはほかに、出演の早織、三上寛、駒田徳広、松村良太が顔を揃えた。チャリティー試写会は入場無料だが、会場で復興支援の募金活動を行う。今後、神戸、福岡でも実施し、「映画を上映し、被災地を応援する輪を広げたい」(鳥居明夫ゼネラルプロデューサー)としている。同作は5月21日(土)より東京・テアトル新宿での公開を皮切りに、全国で順次公開される。

⇒ 映画出演者・早織のオフィシャルブログ『おぼえがき』

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  • 映画『エクレール・お菓子放浪記』のチャリティー試写会で舞台あいさつを行ったいしだあゆみ(左から3番目)らキャストたち 
  • 映画『エクレール・お菓子放浪記』のチャリティー試写会後に募金活動を行ったいしだあゆみら 

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