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テレ朝、超異色プロデューサーは周囲を魅了する“人たらし”

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 テレビ朝日を代表するバラエティ番組といえば、『いきなり!黄金伝説』、『ぷっすま』などが挙げられるが、それらを手掛けているのが、友寄隆英GP(ゼネラルプロデューサー)だ。レギュラー番組以外にも特番『SMAP☆がんばりますっ!!』や本日放送の『草なぎ剛のためになるっ?バラエティ3時間SP』なども手掛ける友寄氏にORICON STYLEがインタビューを敢行。「上手くできないんですよ。センスがあるわけではないので…」と、おおよそ番組プロデューサーらしからぬ、物静かな口調ながらも、内に秘めた情熱からタレント、スタッフを魅了する、なんとも“人たらし”な人物だった。

 不思議な魅力を持った人だ。テレビ局のプロデューサーといえば、個性的な風貌、キャラクターが強い人物が多いが、インタビューに応じた友寄氏は、Tシャツにジーンズというラフな服装で登場。徹夜作業明けであろうか、ちょっぴり充血した眼で「遅れてスイマセン。先ほどまで編集作業だったもので…」と、こちらが謙遜してしまうくらいの低姿勢。

 現在36歳の友寄氏。各番組のプロデューサーを統括するGP(ゼネラルプロデューサー)という役職に、この年齢で就くのは異例といえる。「一番権力の無いGPですね(笑)。上司も何か与えておかないと、ほっておくと大変なことになると心配したからだと思います」と語る。

 だが、結果を残さなければ現在のポジションは不可能だ。友寄氏自身、自分の“強み”をどのように考えているのだろうか? 「うーん…。努力する事は誰にも負けない自信があります。テレビディレクターって、他人の立場に立って考えられない人は作れないと思う。天才はいると思うけど、でも天才じゃない人の方が多いじゃないですか?頭悪いけど努力してる人って良いなって思うんです。演者の気持ちとか人の気持ちをちゃんと考えられる人は良い番組を作れると思ってます」と自身の想いを明かす。

 人一倍の努力という言葉は決してウソではない。『黄伝』でケーキを100個食べるという企画や、マグロだけで生活という企画があれば、自身が率先してシミュレーションを行う。また『SMAP☆がんばりますっ!!』で木村拓哉や草なぎ剛が挑戦した都内の50の坂を走破する『全力坂』でも、オンエア前に自分自身で挑戦した。「実際の“心情”というものは体感してみないと絶対にわからないんです。坂を全力で50本走ると1本目から相当キツくて、15本目になると先が見えなくなる。20坂目でキャラメルが食べたくなる(笑)。35坂目で足の裏の感覚がなくなる。人が限界を超えたときって“素”になるんです。それを見せたいんですね。それはなにも“エベレスト”に登るのではなく、日常にある素材でいいんです」。

 そんな友寄氏の真摯な姿勢は、共演したタレントたちにもおのずと伝わるもの。利害など関係なく、“もう一度、友寄さんと仕事がしたい!”と願うタレントがとても多い。SMAPのメンバーもそうかもしれない。「香取(慎吾)さんと仕事がしたいなってずっと思っていて、面識も無くスタッフでも無いのに2年くらい毎週“スマステ”の現場に顔を出していたんです。香取さんの舞台がNYで開催されるということで自費で行ったり(笑)。流石にビックリしてましたね」。そんな友寄氏の実直さが実を結び、『SMAP☆がんばりますっ!!』が2年連続で特番として放送されることが叶った。

 友寄氏の姿勢は、タレントだけでなくスタッフにも“伝染”する。友寄氏は、部下のディレクターが作った番組を編集し直すということは滅多にしない。常に仲間を信頼し、最終的な“責任”だけを自身が受け持つというスタンスだ。「僕のチームって4人しかいないんです。でも、僕なんかよりも凄く優秀。よく下のディレクターに言うんですよ。『ほんと僕の班でごめんね』って(笑)。いずれ5年後10年後にすごい番組を作るはずです。それは間違いない。完全にディレクションで負けてますからね」と語る。部下を叱ったり殴ったりもせず、個々の長所を最大限に伸ばすことが友寄氏の才能なのだ。「ただ横断歩道を渡るときに信号無視とかしたら5時間くらい説教します(笑)」。

 「たとえ視聴率が悪くても、出演してくださったタレントさんに『もう一度やろう!』って言わせたら合格なんです。絶対に次に繋がりますから。……でも、こんなにお話を聞いて頂いて恐縮なんですけど、(GPとしては)そんなに長くないと思うんです。タレントのマネージャーさんにもよく言うんです。『絶対長続きしないから今のうちにスケジュール下さい!』って」と真顔で訴える友寄氏。なるほど、一度彼と話をすればタレントであれスタッフであれ、瞬く間に魅了されてしまう気持ちが良く分かる気がする。「僕、小さい頃の夢が獣医だったんですよ。今、なんとかテレビ業界にしがみついていれば、いつか獣医になれると思うんですよねぇ…」。うーん、やっぱり不思議な人だ!



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