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　今秋、9年ぶりに連続ドラマで主演を務めるお笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功。本業はもちろん役者としても再び脚光を浴びるが、その一方で地元・関西では浜田が京阪神を中心に“街歩き”するテレビ番組『ごぶごぶ』（毎日放送）が話題になりつつある。9月22日には待望のDVDもリリースされるなか、ORICON STYLEでは浜田とNSC（吉本総合芸能学院）の同期生で、現在同番組の構成作家として活躍する前田政二氏と、番組の西本武プロデューサーを直撃取材。30年近く交流を持つ両者が、浜田の意外な“素顔”を語った。

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　『ごぶごぶ』は2007年2月にスタート。関西でのダウンタウン人気を不動のものとした同局の『4時ですよーだ』（1987〜89年）に出演した浜田、東野幸治が“五分五分の関係”という設定で出演する。スタッフも、通常のロケ番組の3分の1程度の人数で、なおかつ若手時代の彼らをよく知る制作担当者に絞った。アットホームな雰囲気を大切にする一方、通常運行されている在来線に乗車する意欲的なロケを次々に敢行。収録も「オンエア時間（1時間）とほぼ同じ」（西本氏）だといい、文字通り“規格外”なテイストで番組が成立している。

　番組では数々のハプニングも発生する。ある時は、浜田がロケ内容を突如拒否。また、別の収録時には乗車していた電車を突然降車して、若手の頃に住んでいたアパートを探索した。こんな状況でも、西本氏は動じないばかりか「2人共“笑いの神様”を持っている人物なので（彼らに）裏切られるのも（番組としては）アリなんですよ」と余裕の表情。その分、ロケをお願いしていたお店や移動のために準備した観光バスを泣く泣くキャンセルしたことは数知れず…。前田氏は「本当に、謝罪はハンパな数じゃないです」と気苦労が多いことも明かした。

　現在、在京キー局の番組では司会を務めることが多い浜田。その分、前田氏は「（浜田は）この番組が一番リラックスした表情をしている」と自信をみなぎらせる。番組構想から7年、今では出演者とスタッフの関係が“五分五分”になるまで変貌を遂げるなど、異彩を放つ番組へと成長した。何かと制約の多いテレビ業界において、収録場所1つでも許可取りなど細心の注意を払う場面が多い昨今。そのなかで、普段は取材NGとされる放送局の役員室や“心臓部”であるマスター（主調整室）でも「歓迎された」上で収録を実行した。この成功の裏には「スタッフや出演者をはじめ（周囲を含めて）信頼関係が築けているからこそ、なせる業だと思う」（西本氏）と説明する。

　前田氏は、気心知れた仲間で作り上げた『ごぶごぶ』を4年間放送するなかで感じた浜田の意外な“素顔”を明かした。それは普段、鋭いツッコミでせっかちなイメージを持たれている彼が“丸くなった”ことだという。「正直、東京の番組で浜田は頑張りすぎてるのでは？と思うことがありますが、この番組は本当に“リラックス”して楽しんでいる。ロケをしていると、ファンの方に写メールを撮られることがあるのですが、それこそ前は凄い勢いで怒っていたのに、今は対応が柔らかくなった。これが一番大きく変わったことだと思いますね」。また番組の様子は、浜田の相方・松本人志も気にしているようで「松本さんも結婚、妻の出産を経験した。そういう意味で（既婚者として先輩である）浜田のプライベートに興味津々なんでしょうね」（西本氏）。

　最後に、前田氏は今後の目標として「生放送形式でやってみたい。突然、視聴者の自宅訪問をして『今、テレビ見てる!?』って調査してみたい」とコメント。さらに「浜田がスタッフからタメ口で突っ込まれ、タジタジになりながら番組進行する姿を是非見てください」とアピールした。