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阿部サダヲ、脚本家・宮藤官九郎は“お母さん”みたいな存在

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 俳優・阿部サダヲが、主演を務めたDVD『なくもんか』の発売にあたり、このほどORICON STYLEのインタビューに応じた。“クドカン”こと脚本家・宮藤官九郎と組み、2作目の主演映画となった同作。宮藤官九郎作品としては珍しい“ホームドラマ”を扱った現場を経て、阿部は「宮藤さんはお母さんみたい」と印象を語った。大人計画の看板役者として注目を集め、個性派として今やドラマ、映画、CMに引っ張りだこの阿部。そして、宮藤官九郎。この2人は意外にも“母と子”という絆で結ばれていた!?

映画「なくもんか」に主演した阿部サダヲ (C)ORICON DD inc. 

映画「なくもんか」に主演した阿部サダヲ (C)ORICON DD inc. 

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■脚本家・宮藤官九郎を「僕はすごく信頼しています」

――- 主人公は“好きでやってますから”が口癖の究極の八方美人。今まで阿部さんが演じてきた役柄とは、一味違った役だったのでは?

【阿 部】 僕も凄くそれを感じました。主人公は周囲に人はいけるけど、実は独りぼっちなんですよね。宮藤さんの作品で演じてきた今までの役は、周りに人がいて、その人に突っ込んで行ったり、その人に迷惑を掛けたり、その人になりたいと憧れたりとかだった(笑)。今回は全く逆の立場だったので、新鮮だったし丁寧にやらなきゃいけないと思いました。

―― 個性派俳優といわれ、シリアスな役からハイテンションな役まで作品ごとに違った顔を見せる阿部さんですが、本当の阿部さんはどんなタイプですか?クラスで人気者? それとも教室の隅で独り漫画とかを描くタイプ?

【阿 部】 どっちもかな……どちらかに決まってはいないです。“笑い”は僕の根底にあるし大好きなんだけど、その逆の部分もあると思う。何でしょうね(笑)。中学の時に書いた文集では、自分の陰と陽を表わしたくて「マイケル・ジャクソンとプリンスになりたい」って書いてました(笑)。

―― なるほど、かなり対極してますね(笑)。ではご自身に“○○役者”という冠をつけるなら、阿部さんはどんな言葉を思い浮かべますか?

【阿 部】 それは…実はよく聞かれるんですけど分からないです(笑)。何かないですかね? 僕はどんな“◯◯俳優”でも、全然いいんです。なんか、いいのがあれば(笑)。

―― お任せですか(笑)。では、ずっとお仕事をご一緒されている宮藤さんが書かれる脚本の中には、阿部さんにとって“フィットしてるな”と感じるセリフや言い回しがあるのでしょうか?

【阿 部】 どうですかね。僕と宮藤さんは人間的には似ていない気がするんです。育ってきた場所とか全然違うんですけど、観てたものや文化とか近いものがあるのかもしれない。好きなモノとか、好きだったモノとか…どこか似ていたのかもしれないですね。それがあるから、台本を読んでいても凄く分かりやすいし、セリフもすごく喋りやすいです。

―― 宮藤さんを本当に信頼されているということに繋がるのでしょうか?

【阿 部】 僕はすごく信頼しています。“間違いないんだろうな”って。たとえ分からないセリフが出てきたとしても、自信を持って、逆に声を張ってるかもしれない(笑)。

―― (笑)分からないままでも?

【阿 部】 はい。なんか分かんないけど“きっと面白いんでしょ”って(笑)。

■水田監督はお父さん、宮藤さんはお母さん。そして僕は…

―― では今回の作品のなかで、最も印象深いセリフはありましたか?

【阿 部】 今まで宮藤さんの台本を読んできた中でも、この『なくもんか』っていう台本に関しては結構考えたんですよね。普段だとバーッと読み進んで「あー面白かった」ってなるんですけど。

―― 今回の脚本は違った?

【阿 部】 コレなんだ?って引っかかったのが、すき焼きを食べるシーンです。「腹に何抱えてても、それを口に出さず淡々と飯食うのが家族でしょ」、「それでいいんだよ」みたいなことを言うんですけど。そこを読んだ時に「あれ? おおっ!? これ、なんだろう!?」ってすごく考えて、一回台本を伏せたというか……。そうなのかな!?とか(考えたり)、でも、そうなのかもしれないなーって。色々考えさせられました。

―― では、最後の質問です。1つの作品を作っていくと、それぞれに家族のような“役割”が生まれるという話を耳にしますが、この『なくもんか』の現場でもそういったポジションは生まれたのでしょうか?

【阿 部】 僕は大人計画っていうところから、連れてこられた子どもですかね。

―― 子ども(笑)!? 結構暴れちゃう感じですか?

【阿 部】 (笑)。監督がお父さん。ま、お父さんも兼ねてお母さんも兼ねているんですけどね。で、宮藤さんもお母さんみたいなところもあるし。だから、その両親に可愛がってもらっている感じかな。

―― なるほど。では、子どもの目線でわがままを出せたりするのでしょうか?

【阿 部】 いや、子どもとしてわがままは言わないです。言われた事をちゃんとします(笑)。

 DVD発売のPRコメントを収録中、最後の締めの言葉で「どうぞ、劇場でご覧ください!」と言い切った阿部。真剣なのかウケ狙いなのかは全く分からないが、撮り直しますか? と尋ねると「いいです。このままで!」と、イタズラを仕掛けた子どものように満面の笑顔。しかし、周囲のスタッフからNGを言い渡されると、すぐに「そうですよね(笑)。はい、撮り直しましょう」と、同じく満面の笑顔をみせ、その場のムードを和らげる。“子どもとしてわがままは言わない”と語った阿部がそこにはいた。

 『なくもんか』は今月21日(金)に、特典映像なども盛り込まれた豪華版、通常版のDVDとBlu-rayの3種類で全国一斉発売される。

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阿部サダヲが語る“脚本家・宮藤官九郎”



関連写真

  • 映画「なくもんか」に主演した阿部サダヲ (C)ORICON DD inc. 
  • インタビュー中も笑顔を絶やさない阿部 (C)ORICON DD inc. 
  • (C)2009「なくもんか」製作委員会/セル発売元・販売元:バップ  レンタル発売元・販売元:東宝 
  • インタビュー中も笑顔を絶やさない阿部 (C)ORICON DD inc. 

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