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「恩を仇で返された」吉野家との確執を『キン肉マン』作者が激白

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 人気マンガ『キン肉マン』の作者、漫画家コンビ・ゆでたまごの原作担当・嶋田隆司氏が、自身の公式Twitterで主人公・キン肉マンが「♪早いの、安いの、うまいの」と歌いながら食べていた“牛丼”についての真相を告白。当初漫画では、なか卯の牛丼として描いていたがアニメ化の際に吉野家から「キン肉マンの食べてる牛丼を吉野家にしてくれないか」とのオファーがあり、アニメを制作した東映のプロデューサーは了承。作品中に登場することで、一度倒産し、再建途中だった吉野家が復活することができたという。嶋田氏は「吉野家はキン肉マンの番組でいちどもスポンサードしたことない タダで宣伝再建したようなもの」と綴っている。

ゆでたまご(右が嶋田隆司、左が中井義則) (C)ORICON DD inc. 

ゆでたまご(右が嶋田隆司、左が中井義則) (C)ORICON DD inc. 

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 吉野家は番組のスポンサーにならなかったものの、嶋田氏は吉野家がしてくれたこととして、「バブルのときに赤坂にあった高級牛丼のタダ券三枚くれたのと 永久でタダで食えるふれこみだったどんぶりに湯飲みセット」を送っただけだったという。そのどんぶりをもらったものの、タダで食べられるか試したことがなかったという嶋田氏は、『トリビアの泉』(フジテレビ系)の取材で実際にどんぶりを持って吉野家を訪問。だが、牛丼はタダでは食べられなかった。同企画ついて嶋田氏は「トリビアの時も店員はゆでたまごが来るのは知っていて あの周りの客もみんな吉野家の社員だったのです。つまりみんなして私がタダで食べられないところを見ていた……悔しかったです、恩を仇で返されたとはこのことです」と暴露している。

 また、嶋田氏は2008年に『キン肉マン』が肉(ニク)にちなんだ29周年に吉野家ではなく、すき家でキャンペーンを行った事情も告白。当初、集英社から「なにかお祝いしませんか」と吉野家に話を持ちかけたものの、吉野家は「いや私どもはやる気はありません」と固辞。そんな中、「そこで手を挙げたのがすき家さんで『なか卯とうちは業務提携してます。 ぜひともお祝いさせてください』となか卯と同じゼンショーグループのすき家が提携を快諾し、“キン肉マン祭り”として、広告やCMなどでキャンペーンを行ったという。当時、すき家が“キン肉マン祭り”を行ったことについては、一部のファンの間では物議をかもしたが、『すき家との提携で金で寝返った』との批判の声もあり、嶋田氏はいつか真相を語りたかったようだ。

 だが、嶋田氏は吉野家サイドにも事情があることを察しており、「最後に皆さん決して吉野家さん嫌いにならないでください」とフォロー。「どこの牛丼だっていいんです。食べるときはガシガシ一心不乱に箸を動かし食べ終わったら あのブタ鼻男の顔を一瞬でも思い出してあげてください」と牛丼とキン肉マンが好きな人に悪い人はいないことを綴っている。

 一方、嶋田氏のTwitterでの発表後、ネット上では一部で、吉野家バッシングの声もあったが、それについてすき家を運営するゼンショーの広報室長が、Twitterで「弊社の広報がこう言うのは自分の首を危うくするかもしれませんが、吉野家さんというブランドがあってこそ牛丼がここまで来られた」と吉野家をフォローし、器の大きさを見せ付けた。

 低価格戦争が勃発する牛丼チェーン店同士に新たに勃発した火種が、今後どのように収束するか注目だ。



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