【カンナを演じること】 |
いよいよ公開される邦画大作『20世紀少年<第2章> 最後の希望』。3部作のうちの2作目となる本作では、前作から時代設定もキャストの世代も代わり、映画オリジナルの脚本による新たな展開に突入する。そんななかで、物語のカギとなる、意思の強いヒロイン・カンナを演じるのが平愛梨。原作コミックから抜け出したようなカンナの姿を体当たりで演じる、平の熱い想いに迫る。
【カンナを演じること】
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そういっていただけると本当に自信につながります。コミックには多くのファンの方がいらっしゃるので、不安で不安で仕方がなかったです。役のお話があったときは、コミックを一気に買い揃えました。読めば読むほど浦沢(直樹)先生のワールドに惹き込まれて、後悔のないようにと思って演じました。
――カンナは意思の強い女性です。クランクインまでの役作りは?
コミックを読んでいると、喜怒哀楽が前面に出ていたり、よく走っていたり……。ボーイッシュな部分は自分に似ているので、すごく共感できました。一方で、自ら先頭に立って突っ走っていく部分は私とは違っていて、私は度胸もないし人前にでると緊張してガチガチになってしまうんです。なので、その部分も含めて、とことん全力でやろうということだけでした。
――意思の強いところは平さんと同じ?
そうですね(笑)。でも、私はひとに付いていくタイプなので、自分で決断していくという風にはなれないんです……。カンナは、固い意思をもっていて17歳なのに強いなあって思っていました。信念に従って一本の筋を立てていくので、私にとって憧れでもありますし、魅力的です。
――撮影期間中、ご自身がカンナに影響されたことは?
ありました! カンナは怖いもの知らずですよね(笑)。すぐになにかあると殴っちゃうし。撮影中は、プライベートでも自分が無敵だと思ってしまうんですよ。目の前でなにか事が起こったりしても助けられるんじゃないかとか、私がなにかできるんじゃないかって思っていましたね。
◆本気で演じた格闘シーンでスッキリ!!
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プレッシャーは大きかったです。私が足をひっぱらないようにと思っていましたし、ひとつのセリフさえ、どう発したらいいかをなかなかつかめないこともありました。そんななかで、実際に撮影現場に入って、監督を目の前にして共演者の方と呼吸をあわせると安心できて……。現場に入ってほっとしたという感じでした。
――不安な気持ちをどう解消していましたか?
クランクイン前の2ヶ月間は、本当にもうダメだダメだって思っていて、常にプレッシャーと自分との戦いだったんですけど、とにかくやらなきゃって。『この役がやりたい、やってやるー』っていう気持ちを強く持っていました。でも、撮影に入ってからは、プレッシャーを感じる余裕もなかったですね。
――激しい格闘シーンが多くありますね。
どちらかというと、頭を使うより体を動かすほうが好きです。なので、演じた後はスッキリしていました(笑)。監督からは『本気でやって』っていわれて、相手の方はプロの方なので、『じゃあ、本気でやります』って。すごく楽しかったです。壁に打ち付けられるシーンでは、耳をケガしていたんですけど、そのときは痛みも感じなくて気付かなくて……(笑)。次の日に周りのひとにいわれて驚きました(笑)。
――撮影で一番大変だったシーンは?
タイと中国のマフィアの銃撃戦を止めるシーンです。仕掛けがいろいろあって、ガラスが割れたりするんですけど、その音とか迫力がすごくて……。本当は怖くてビクビクしていたんです。でも、カンナがちょっとでも怖がっていたらNGですし、撮り直しはきかないですし……。あの撮影は怖くて、一番大変でした。
――カンナが伝えるメッセージとは。
平和ですね。今いろいろな事件がありますけど、正しいのはこれなんだよっていう、カンナの意思の強さを皆さんに感じていただけたらと思います。
>>【 自分をみつめて 】
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2009/01/30