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ノンフィクションからフィクションへ…安室強さのヒミツ

■“小室時代”は“ノンフィクション”、現在は“フィクション”にこだわる

 人気歌手・安室奈美恵のベストアルバム『BEST FICTION』(7月30日発売)が、最新8/11付オリコンランキングで68.1万枚という今年最高の初動売上げを記録。1位に初登場後も売れに売れ、デイリーランキングでも連日の1位をキープしており、週間ランキングでも2週連続1位が濃厚になっている。なぜ彼女の作品はここまで売れるのか。彼女のどこにファンは惹かれているのか。今回、その理由を検証してみた。

安室奈美恵 

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 アルバムの1位獲得作品は通算7作目で“グループ出身の女性アーティスト”としては歴代1位。「シングル・ミリオン獲得作品数」(5作)、「シングル連続TOP10入り年数」(14年連続)の女性アーティスト記録でも歴代1位と、記録の面でも活躍目覚しい安室奈美恵。

  そんな彼女のアーティストとしての方向性が変わったのは、01年に小室哲哉、いわゆるTKプロデュースから離れた瞬間だった。クリエイティブな部分を含め、全て自分で自分の見せ方を考えるようになった。曲調を変え、冒険的なサウンドも増やしてきた。TKプロデュースの曲の中に描かれている女性は“ノンフィクション”つまり彼女自身だったが、セルフプロデュースで描く女性は“こういう女性がいたらカッコイイのに”と、徹底的に“フィクション”にこだわったという。

 それらの試みは特に同性ファンの心をより強く捉えた。彼女自身が100%やりたいもの、やりたいことを120%の気持ちを込め発信した作品をそれまでのファン以外も受け入れ、熱狂し、CDの売上げもライヴ動員も伸びていった。雑誌『oricon style』(8/11号)のインタビューでも「多少迷いながらも自分に新しい風を吹かせようとしている6年間、自分で聴いてても面白いなと思います」と語っているように、今回のベスト盤は“新生”安室奈美恵の6年間が詰まった、彼女のチャレンジと成功の軌跡といっていい。

 さらに彼女は音楽だけではなく、ファッションを始めパーソナルな部分でも圧倒的な存在感を放ち、憧れの的、カッコイイ女の代表として、その一挙手一投足が注目を集めている。時にはワイドショーに話題を提供したこともあるが、それをもろともせず、母親になってからもさらにそのカッコ良さに磨きがかかった。強く、そしてしなやかで、でもインタビューなどでは普通の女性としてのかわいらしい部分を感じさせてくれる。メリハリがあるところもいい。「強さと弱さの両方を兼ね備えていて、ふとした時にきちんと自分の本音が話せる女性が魅力的だと思う」(同誌)。

 アーティストとしても、ひとりの女性としても“安室スタイル”は影響大だ。

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