ミス日本は、アメリカからの救援物資(ララ物資)に感謝の意を表し、日本とアメリカの架け橋となる女性親善大使の選出を目的に行われたのが始まり。第1回の開催は1950年で、最初の受賞者は後に映画女優として絶大な人気を博し、昭和の美人の代名詞と呼ばれる山本富士子である。
一時の中断を挟み、68年の復活以後も、女優の藤原紀香(第24回92年度グランプリ)や、キャスター、タレントとして活躍する相沢礼子(03年度グランプリ)、嵯峨百合子(04年度グランプリ)、さらに受賞後、映画監督としてデビューし、99年度アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門監督賞を受賞した伊比恵子(87年度グランプリ)など幅広い分野に才能を輩出、芸能界からも注目されている。なお、ミス日本はグランプリ以外にも多数の賞があり、現在タレントとして活躍する西川史子は96年度ミス日本フォトジェニックに選ばれている。
ミス日本の審査では、外見の美しさにとどまらず内面の美にも焦点をあて、「思いやりあふれるこころ美人」を選出することをモットーとしている。「積極性があるのはいいですが、単に自己主張が強いだけでなく、日本人特有の奥ゆかしさや周りの空気が読める心遣いがあり、積極性とそれらのバランスがとれた女性を求めています」(ミス日本コンテスト大会委員長・和田優子さん)。このあたりの審査基準が国際的ビューティーページェントとは違い日本らしいところだろう。
グランプリを獲得すると賞金100万円のほか、海外旅行の権利、美に磨きをかけるためのさまざまな副賞が与えられる。そして入賞者は全員、半年間内面と外面を磨くスクールに通い、その後1年間ボランティア活動や公式行事、イベント、ポスターモデルなど幅広い現場で活躍できる。ちなみに07年のグランプリは2月付けで芸能プロダクションへの所属が決定し、女優への道を歩みだした。ミス日本での活動は、自分磨き、そして自分探しのきっかけになるようだ。
2009年度ミス日本コンテストの出場者は現在募集中。資格は15〜25歳の未婚女性。応募締切は6月30日(必着)。応募の詳細は2月1日発売の月刊デ・ビュー3月号、及びWebデビューに掲載されている。
■月刊デ・ビュー HP
http://www.deview.co.jp/
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2008/02/06