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ロックバンド・シャ乱Qのボーカルで、音楽プロデューサーとしてモーニング娘。をはじめとするアイドル集団“ハロー! プロジェクト(通称:ハロプロ)”らを送り出したつんく♂が来年、芸能事務所4社による合同事業として新しい日本の流行歌姫集団“NICE GIRL プロジェクト!”を立ち上げることが10月15日(月)、分かった。バンドやプロデュース曲で数々のヒットを生み出し、一躍時代の寵児となったつんく♂も今年で芸能活動15周年。今だからこそ見据える新たなプロデュース論、そしてその先にあるものとは――。
――自ら起業した、総合エンタテインメント会社・TNX(ティーエネックス)設立から丸1年。今回、ハロー! プロジェクトに続く、新プロジェクト・NICE GIRL プロジェクト!(以下、NGP)を発足させるそうですが。
僕の力だけでなく、老舗プロダクションの田辺エージェンシー、多くのモデルが所属するスペースクラフト、そして私の育ての親元アップフロントエージェンシー、弊社TNXという4社で新しい音楽集団を手掛けたら、かなり強力なモノが出来るのではないか? ということで、今年の春くらいから会議を重ねてきました。本格始動は来年の4月から7月くらいになると思うんですけど。
――具体的にはどんな展開を?
まず、ハロプロエッグのTHEポッシボーが実力をつけてきたのでハロー!プロジェクトから卒業として、NGPに移籍させます。あとはスペースクラフト所属のモデル出身の子などを集めたキャナァーリ倶楽部も正式所属となります。すでに新たなオーディションもやっているんですけど、今後はスペースクラフトや系列のモデル事務所からもピックアップして、もう1〜3グループ作れるんじゃないか? と考えています。一般公募も考えているので、今までハロー! プロジェクトでやっていたようなオーディションも来年の夏くらいからやろうかな、と。ハロー! プロジェクトはモーニング娘。がいて、その他のグループとのライバル意識が相乗効果を生み出していく所が面白いんですけど、その他のグループが単に妹分的な存在になってしまうと、野球で言ったら巨人だけみたいな状況になるわけで・・・。やっぱりライバルがいないのは面白くないと思うんです。そういう意味ではライバルは必用だと思うので、NGPがあることで、お互いが切磋琢磨出来ればいいなと。
――シーン全体の活性化にも繋がりますね。
あとはライブ、舞台をネット上で観ることができたり、本人たちのレッスン風景の映像を観れたりと、映像(動画)に力を入れたいと思っているんです。もちろん、歌ありきですけど、初期のドリフターズやクレイジーキャッツの番組のような、エンターテインメントとしてのユーモアがこの子たちには必要だし、それをやっていける集団なんじゃないか、と思うんです。ドリフと絡んだキャンディーズだから「微笑みがえし」がより感動的に聴こえたように、ユーモアのあるショーを作ることで、歌も説得力を増すと思うんです。舞台も最初は小さな劇場から始めて、だんだん規模を大きくしていって。それも、これからっていう彼女らだからこそ出来る強みだと思うんです。
――そこでインターネットも利用しながら、ゆくゆくはテレビ番組的な展開も考えている、と。
そうです。そこで4社合同の事業組合形式での運営も力を発揮すると思うんです。あと、新しいプロデューサーが出てくるべきだと思うんです。ハロー! プロジェクトを手掛けた僕のときみたいに、NGPを手掛ける“第二のつんく♂”がいてもいいと思うし、いてもらわないといけないし。アーティストやタレントだけでなく裏方の人間も育てる、そういうことも今後の僕の役目だと思っています。
――ちなみに「ナイスガール」とは、「ハロー!」同様に非常に単純明快な意味ですが。ハロー! プロジェクトと双璧を成す、という意味でもこのプロジェクト名は浸透し易い名前ですね。
グループ名は語感なり響きなり、多少ひねったもののほうがインパクトがありますが、プロジェクト名は誰にでも覚えやすくて、分かりやすいもののほうが絶対いいんです。僕の会社、TNXも「サンクス」ってすぐに分かるし、そういう意味で「ナイスガール=素敵な女の子の集まり」って一発でわかりますよね。より具体的なプロジェクト展開はこれからどんどん発表していきます、楽しみにしててください。
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