音楽配信の気になる行方

米UMGがアップルとの契約見直し?
EMIは高音質/DRMフリー配信でSNOCAPと提携


『ニューヨークタイムス』他米国の各紙が伝えたところによると、米ユニバーサルミュージックグループがiTunes Storeを通じた音源販売に関するアップルとの契約を、従来の1年以上を前提とする長期のものから、1ヶ月単位の短期契約に切り替える意向だという。

 先ごろ、米NPDグループによる調査で、米国の音楽ダウンロードサービスにおけるiTunes Storeの優位が改めて伝えられたばかりだが、一律で1曲99セントとするその価格設定については、音源を提供するメジャーレーベル側から、一定の値幅をもたせ、作品ごとにもっと柔軟なものにすべきとする意向が伝えられてきたと言われている。

『サンフランシスコクロニクル』紙は、交渉がいまだ継続中で、契約切り替えが行われたとする報道は誤りとするアップル広報のコメントを伝えているが、今回のUMGの動きは、この価格設定にまつわることなども含めた、両者の関係見直しについての布石と捉えられているようだ。

 一方、そのiTunes Storeで5月から高音質/DRMフリーのダウンロード販売を開始しているEMIが、米SNOCAPと高音質/DRMフリー音源についての新たな提携を行ったことを発表。さらに英HMVが9月に開始する高音質/DRMフリー音源のダウンロード販売にもEMI音源が含まれることが明らかになった。

 SNOCAPは、旧ナップスターの創始者として知られるショーン・ファニング氏らが新たに創業したもので、音源にフィンガープリンティング(デジタル指紋技術)を施すことで、ダウンロードサイトやP2Pネットワークにおける販売条件、扱われ方などを、レーベルやアーティストが自由にカスタマイズできる仕組みを提供している。今回の提携のもと、EMIは米国におけるアーティストサイトに同社のダウンロード販売ツール“SNOCAP MyStores”を組み込み、ビットレート320kbps、DRMフリーのMP3音源を1曲1.3ドルで販売する。

 ちなみに英HMVが開始するDRMフリー販売も、320kbpsのMP3方式を採用。価格は1曲79ペンス(1.59ドル)からとなる予定だ。


   

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