関西ジャニーズJr.の人気グループ・なにわ男子（西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也）が28日、横浜アリーナにて『なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん』を開催した。MCではYouTube生配信で約11万人が見守るなか、11月12日にJストームよりCDデビューするビッグサプライズも発表。涙と歓喜の渦に包まれながらも、約5000人のなにふぁむ（ファンの愛称）と幸せを分かち合った。

【写真】その他の写真を見る

　ツアータイトルは、“現在の自分たち”を表現できるタイトルをメンバー自身で考案し合い、決定。“ダイアモンド”をモチーフに宝石を模した装飾を随所に散りばめた、華やかな印象のステージセットに冒頭から、メンバー全員がフライングで登場。1曲目から9曲目からはグループオリジナル曲を怒とうのように披露し、浴衣姿がさわやかな『ジャニーズサマーソングメドレー』や、関ジャニ∞、嵐、そして今年は自身の楽曲「夢わたし」を含む『熱闘甲子園テーマソングメドレー』では熱いメッセージを届けた。

　MCではきょう“728”は“なにわの日”ということでハイテンションのメンバー。高橋が「熱気がばしばし伝わって、ストーブでいうと40度くらい」と独特の表現で例えると、「暑いな！」と総ツッコミ。西畑は「マスク息苦しくない？ 大丈夫？」と観客を気遣い、カメラに向かって、藤原や道枝がストローでドリンクを飲むさまに、「かわいい！」と褒め合うなど和気あいあいとした雰囲気。

　そんななかYouTube生配信コーナー『なにわ男子の全国選手権＃オレしか勝たん』と題したゲームコーナーでは、ツアーを通してポイントを稼ぎ、最下位には罰ゲーム、1位にはご褒美を贈呈。きょうは『誰が宣伝うまくできるでSHOW ＃なにわ男子しか勝たん』として、アドリブでカンペの内容を宣伝することに。

　「なにを宣伝するの？」と疑問符だらけのメンバーたちだが、まず、公式インスタグラムの開設決定の報せが。長尾は「世界に知ってもらうチャンス。みんなで知ってもらえるように。7人が楽しく育っていく日々を投稿していきたい」とやる気満々。大西は「全然準備できてない、これでOKですか？」とキメ顔を披露して笑いを誘った。そして、単独YouTube開設も決定すると「なにわ男子チャンネルができるってこと？」「事前に言っといて！」と次々と舞い込むサプライズに騒然となるメンバーたち。
　
　そして最後に最年長・藤原と、リーダー・大橋にわたされたカンペは白紙…すぐさま客席が暗転し、CD発表がスクリーンで表示された。完全サプライズにメンバーたちは大号泣で、藤原は片手を大きく掲げ、西畑はあふれる涙をぬぐった。全員が肩を組んで嗚咽するなか、円陣を組み、喜びを全員で噛みしめると、会場は割れんばかりの拍手で包まれた。

　藤原からリーダーとしてあいさつを促された大橋は「もうすごい、今いろんなお仕事を言われたのですが、なんていうんやろ…ごめんなさい」と言葉を詰まらせ「ほんまによかった、ほんまにみなさんのおかげ。前進できたのは。ありがとうございます」と感謝の言葉をつむぐ。生配信が終わると全員が「やったー！」と絶叫し、「みんなでバンザイしよ！」と会場がお祝いムードに包まれた。

　コンサート後半は、さきほどまで涙で顔をぐちゃぐちゃにしていたメンバーもすっかり切り替え、先輩たちの名曲を歌唱する『ジャニーズしか勝たんメドレー』に突入。西畑の「この勢いのまま、もっともっと楽しんでいこうぜ！」の声を合図に、Lil かんさいら後輩たちと会場のテンションをさらに高めた。

　ラストには改めてメンバー1人1人があいさつ。西畑は「18歳のときに松竹座の先頭に立ったその日からデビューするつもりはずっと持っていこうと、そこから6年経ってこうして実感はわいていないですけど、デビューする運びとなります」と報告。「この景色、この時間はずっと、覚えているでしょうし、一生、この時間と景色、みなさんのことを忘れたくないな、と思います。この7月28日、なにわの日にデビュー発表することができてうれしく思います。なにわ男子と名前つけてくれたジャニーさんには感謝しかない。語呂合わせのできるなにわ男子でいることができて本当に幸せです。これからも7人、手を合わせ、力を合わせて頑張っていきますので僕たちについてきてください」と力強く呼びかけた。

　最後は道枝が自分たちの思いを作詞した「Time　View 〜果てなく続く道〜』。スクリーンには「祝デビューの文字とともに2018年10月の結成からこれまでの日々を追ったVTRが映し出される。これに再びメンバーは感動ムードとなり、藤原が泣いて歌えなくなると、つられて大橋も瞳をウルウル。道枝は顔をくちゃくちゃにしながらも歌声を絞り出し、メンバーそれぞれがメンバーカラーのペンライトで彩られた会場を愛しげに眺めた。そんな涙あり、笑顔あり、“王道キラキラアイドル”ありなコンサートで、全32曲を駆け抜けた。

　ジャニーズJr.で全国アリーナツアーを開催するのは2019年月のSixTONES以来、約2年ぶり。2020年1月13日『関ジュ 夢の関西アイランド 2020 in　京セラドーム大阪〜遊びにおいでや！満足 100％〜』以来、538日、約1年6ヶ月ぶりの有観客コンサートとなる今ツアー。530万席の応募が殺到し、当初予定されていた7会場21公演から、北海道・新潟の追加公演、小本・大阪城ホールでの再追加公演が決定し、全8会場26公演を開催する。