最新シリーズの『バットマン』の主演に決定し、昨年公開されたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』にも出演したロバート・パティンソンと、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォーがダブル主演を務める映画『ライトハウス』(公開中)。本日は、ロバート・パティンソン、ウィレム・デフォー、ロバート・エガース監督が撮影の舞台裏を明かすメイキング映像と、エガース監督が“日本愛”を語るインタビュー特別映像を紹介する。
謎めいた孤島にやって来た“2人の灯台守”たちが外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく――人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いた本作。監督を務めたロバート・エガースは、長編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進した気鋭のクリエイターだ。
撮影前にイメージしていた「“寒そうでくすんだ世界”を現実に近づけ、物語を効果的に演出」するために、モノクロでの映像を採用したというエガース監督。さらに劇中の舞台である1890年当時の時代風景に近づけるため、撮影地であるノバスコシアに「高さ20メートルを超える灯台や小屋など、すべての建物を映画のために作った」と告白。実際に建設中の様子を捉えたメイキング映像とともに「細かい情報を積み重ねることで、真実味を帯びた映画の世界に観客を引き込める」からだと、とその圧倒的なこだわりを明かす。
“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中、互いの魂をぶつけ合うような鬼気迫るやり取りを繰り広げるパティンソンとデフォーの壮絶な演技合戦も話題の本作。「特別なセットだから、立つだけで状況が理解できる」「視覚的な情報を明確に与えられるので、役者はロケ地に溶け込めた」と自身の役作りに多大な影響を与えたことをそれぞれインタビューの中で振り返っているように、CGではなく圧倒的にリアルな環境だからこそ実現した、本作の舞台裏が垣間見えるようなメイキング映像となっている。
■エガース監督「日本特有の伝統的な美意識にひかれる」
本作での来日がかなわず、オンラインによる日本のファンに向けてインタビューに応じたエガース監督。
「お気に入りの日本映画や小説は?」という質問に対しては、日本に行ったことがある父親から自身が5歳の頃に歌舞伎や文楽について書かれた本をもらい、「その本をとりつかれたように読んでた」と当時を振り返る。「(学生時代)舞台でメイクアップをやったりしたけど、その本からとても影響を受けた」と。そして、1922年に製作され、監督自身の“ホラー映画ベスト3”でもあると公言する「『吸血鬼ノスフェラトゥ』とも類似点があると思う」と、語ている。
ほか、日本が誇る映画監督・黒澤明に関しても「彼の映画から影響を受けたものも多い。(前作の)『ウィッチ』や『ライトハウス』ではわかりにくいけど、今製作中のバイキングの映画は色濃く出てると思う」「『蜘蛛巣城』や『乱』『羅生門』は特に何回も見た」と明かし、最後「日本特有の伝統的な美意識には幼少期からとてもひかれるものがあった」「表面的な美しさもあるけど、朽ちていく美しさがあるということにも共感した」と、日本映画が自分の一部であり、作品に欠かせない要素であると、日本文化に対する愛を彼なりの言葉で語っている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
謎めいた孤島にやって来た“2人の灯台守”たちが外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく――人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いた本作。監督を務めたロバート・エガースは、長編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進した気鋭のクリエイターだ。
撮影前にイメージしていた「“寒そうでくすんだ世界”を現実に近づけ、物語を効果的に演出」するために、モノクロでの映像を採用したというエガース監督。さらに劇中の舞台である1890年当時の時代風景に近づけるため、撮影地であるノバスコシアに「高さ20メートルを超える灯台や小屋など、すべての建物を映画のために作った」と告白。実際に建設中の様子を捉えたメイキング映像とともに「細かい情報を積み重ねることで、真実味を帯びた映画の世界に観客を引き込める」からだと、とその圧倒的なこだわりを明かす。
“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中、互いの魂をぶつけ合うような鬼気迫るやり取りを繰り広げるパティンソンとデフォーの壮絶な演技合戦も話題の本作。「特別なセットだから、立つだけで状況が理解できる」「視覚的な情報を明確に与えられるので、役者はロケ地に溶け込めた」と自身の役作りに多大な影響を与えたことをそれぞれインタビューの中で振り返っているように、CGではなく圧倒的にリアルな環境だからこそ実現した、本作の舞台裏が垣間見えるようなメイキング映像となっている。
■エガース監督「日本特有の伝統的な美意識にひかれる」
本作での来日がかなわず、オンラインによる日本のファンに向けてインタビューに応じたエガース監督。
「お気に入りの日本映画や小説は?」という質問に対しては、日本に行ったことがある父親から自身が5歳の頃に歌舞伎や文楽について書かれた本をもらい、「その本をとりつかれたように読んでた」と当時を振り返る。「(学生時代)舞台でメイクアップをやったりしたけど、その本からとても影響を受けた」と。そして、1922年に製作され、監督自身の“ホラー映画ベスト3”でもあると公言する「『吸血鬼ノスフェラトゥ』とも類似点があると思う」と、語ている。
ほか、日本が誇る映画監督・黒澤明に関しても「彼の映画から影響を受けたものも多い。(前作の)『ウィッチ』や『ライトハウス』ではわかりにくいけど、今製作中のバイキングの映画は色濃く出てると思う」「『蜘蛛巣城』や『乱』『羅生門』は特に何回も見た」と明かし、最後「日本特有の伝統的な美意識には幼少期からとてもひかれるものがあった」「表面的な美しさもあるけど、朽ちていく美しさがあるということにも共感した」と、日本映画が自分の一部であり、作品に欠かせない要素であると、日本文化に対する愛を彼なりの言葉で語っている。
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2021/07/20