タレント・俳優の草なぎ剛が、来年NHKで放送予定の吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』に出演することが発表された。香取慎吾主演の大河ドラマ『新選組!』(2004年)に榎本武揚役で1回だけ友情出演して以来、本格的な出演は初となる。
吉沢が演じる大河ドラマ第60作となる同作の主人公は、新一万円札の顔としても注目される「渋沢栄一」。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続け、高い志を持って未来を切り開き、生涯に約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれた人物。
徳川慶喜は、栄一より3年早く水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の七男として生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎(堤真一)の目利きで栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。
草なぎは、「今回発表された出演者の方々といっしょにお芝居ができることに幸せを感じています。いただいた台本からはエネルギーをすごく感じていて、パワーのあるストーリーを感覚を研ぎ澄ませて演じ、みなさんの記憶に深く残る徳川慶喜にしたいです。慶喜役は、僕の人生にとっても大きな役になると思います。全力をもって挑みたいと思っています」とコメントを寄せ、強い意気込み表している。
というのも、本作では、栄一と慶喜の物語がパラレルに展開していくらしいのだ。
物語のはじまりは、もちろん栄一の誕生から。天保11(1840)年。隣の清国でアヘン戦争が始まろうとしていたころ、武蔵国榛沢郡血洗島村(むさしのくにはんざわぐんちあらいじまむら・現在の埼玉県深谷市)の農家の長男としてに生まれた栄一。
家業は、染料のもとになる藍玉づくりと養蚕。職人気質の父(小林薫)と慈愛あふれる母(和久井映見)のもと、近隣に住む従兄弟(いとこ)たちとともに育つ。水戸学に心酔する年上の従兄・惇忠(じゅんちゅう/田辺誠一)からは学問のいろはを学び、2歳上の従兄・喜作(高良健吾)とは何をやるにも一緒で相棒のよう。そんな二人の憧れの的は、惇忠の妹である愛らしい千代(橋本愛)だった。
血洗島村のそばには中瀬河岸(なかぜかし)という船着場があり、利根川を通じて江戸の文化や経済がいち早く伝わる情報の交差点でもあった。ジャパンブルーを生み出す藍の葉が揺れるこの村にも、ペリー来航から始まる維新の足音がすぐそこに迫っていた。
そんな栄一の生涯は慶喜の存在なくして語れない。農民の栄一が倒幕を志したものの、まるで正反対の幕臣となり、さらに新時代を切り拓くことができたのは慶喜との出会いがあったからこそだ。
転身を繰り返し波乱万丈に生きた栄一だが、慶喜もまた、時代のうねりに翻ろうされた人生だった。「尊皇攘夷(そんのうじょうい)」で知られる強烈な父を持ち、将軍になりたくなかった男が、最後の将軍として幕府を終わらせるまでにどんなドラマがあったのか。さらに、幕府終焉(しゅうえん)の時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及ぶことに。「慶喜の名誉回復」のため、栄一の忠義は生涯貫かれる。やがて重なる二人の物語が、血洗島と水戸からそれぞれ動きだす。
脚本は、連続テレビ小説『風のハルカ』『あさが来た』のほか、多数の脚本を手がける大森美香子氏。撮影は7月下旬より開始される予定。
吉沢が演じる大河ドラマ第60作となる同作の主人公は、新一万円札の顔としても注目される「渋沢栄一」。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続け、高い志を持って未来を切り開き、生涯に約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれた人物。
徳川慶喜は、栄一より3年早く水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の七男として生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎(堤真一)の目利きで栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。
草なぎは、「今回発表された出演者の方々といっしょにお芝居ができることに幸せを感じています。いただいた台本からはエネルギーをすごく感じていて、パワーのあるストーリーを感覚を研ぎ澄ませて演じ、みなさんの記憶に深く残る徳川慶喜にしたいです。慶喜役は、僕の人生にとっても大きな役になると思います。全力をもって挑みたいと思っています」とコメントを寄せ、強い意気込み表している。
というのも、本作では、栄一と慶喜の物語がパラレルに展開していくらしいのだ。
物語のはじまりは、もちろん栄一の誕生から。天保11(1840)年。隣の清国でアヘン戦争が始まろうとしていたころ、武蔵国榛沢郡血洗島村(むさしのくにはんざわぐんちあらいじまむら・現在の埼玉県深谷市)の農家の長男としてに生まれた栄一。
家業は、染料のもとになる藍玉づくりと養蚕。職人気質の父(小林薫)と慈愛あふれる母(和久井映見)のもと、近隣に住む従兄弟(いとこ)たちとともに育つ。水戸学に心酔する年上の従兄・惇忠(じゅんちゅう/田辺誠一)からは学問のいろはを学び、2歳上の従兄・喜作(高良健吾)とは何をやるにも一緒で相棒のよう。そんな二人の憧れの的は、惇忠の妹である愛らしい千代(橋本愛)だった。
血洗島村のそばには中瀬河岸(なかぜかし)という船着場があり、利根川を通じて江戸の文化や経済がいち早く伝わる情報の交差点でもあった。ジャパンブルーを生み出す藍の葉が揺れるこの村にも、ペリー来航から始まる維新の足音がすぐそこに迫っていた。
そんな栄一の生涯は慶喜の存在なくして語れない。農民の栄一が倒幕を志したものの、まるで正反対の幕臣となり、さらに新時代を切り拓くことができたのは慶喜との出会いがあったからこそだ。
転身を繰り返し波乱万丈に生きた栄一だが、慶喜もまた、時代のうねりに翻ろうされた人生だった。「尊皇攘夷(そんのうじょうい)」で知られる強烈な父を持ち、将軍になりたくなかった男が、最後の将軍として幕府を終わらせるまでにどんなドラマがあったのか。さらに、幕府終焉(しゅうえん)の時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及ぶことに。「慶喜の名誉回復」のため、栄一の忠義は生涯貫かれる。やがて重なる二人の物語が、血洗島と水戸からそれぞれ動きだす。
脚本は、連続テレビ小説『風のハルカ』『あさが来た』のほか、多数の脚本を手がける大森美香子氏。撮影は7月下旬より開始される予定。
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2020/07/10