2019年興行収入1位の大ヒットを記録したアニメーション映画『天気の子』(興行収入約140.5億円)。この映画はどのようにして生まれたのか。新海誠監督がどのようなことから作品へつながるヒントを見出し、何にインスピレーションを受けてきたのか、監督自らひも解いていく、興味深い講演会が今年1月、都内で開催された。講演会のタイトルは、「『天気の子』―物語の起点―」。 講演会では、『君の名は。』の公開年である2016年から『天気の子』の企画書を書き上げるまでの約半年間、まさに『天気の子』を構成する要素をひとつずつ集めてきた、“物語の起点”とも言える期間のその思考の過程を、新海監督が日々つけている制作日誌を元にたどっていった。
2020/02/27