声優の佐倉綾音（25）が20日、都内で行われた人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』の劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE　ヒーローズ：ライジング』初日舞台あいさつに登場。作品のテーマにちなみ「代々受け継がれているもの」を聞かれ、家族からもらった時計の苦い思い出を語った。

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　家族間でのエピソードとして「25歳になりアラサーになったので、『ちょっと良い時計がほしいな』と親に言ったんです。そうしたら『良いものある』と言われて、棚の向こう側から時計が出てきたんです！」と話すと、登壇者の山下大輝、岡本信彦、梶裕貴らから「棚の向こう側？　それはどこなんですか…」と困惑。

　佐倉は「名前を書いたら死ぬノートの隠し場所みたいなところに（あって）」と“デスノート”の隠し場所のような仕掛けが棚にあったと説明。そして「大切なものとして保管されていた時計を出してきて、『これをお前に授けよう。これは父が30年前に買った300万円の時計だ』」と高額な時計をプレゼントされたことを明かし驚かせた。

　「やったー！」と叫んだそうだが「ただ、調べたら15万円だったという…。お父さんはアメリカでだまされて300万円で買ったみたいで…」と嘆き。すると登壇者から「調べるなよ！」「当時は（300万円の価値だった）、みたいな感じにしよう」とツッコミとフォローが入り「もう、値段なんて関係ないっす！　15万円でもいいお値段ですから」と吹っ切れていた。

　『僕のヒーローアカデミア』は、“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公・緑谷出久（デク）が、社会を守り、個性を悪用する犯罪者“敵”に立ち向かう“ヒーロー”になるため、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちとともに成長する物語。原作の漫画は『週刊少年ジャンプ』にて連載中で、テレビアニメ第1期が2016年、第2期が17年、第3期が18年に放送され、第4期が10月より放送されている。

　劇場版は、クラス全員で校外ヒーロー活動のために日本のはるか南に位置する平和な島で、駐在ヒーローとして島の人々の生活を助けながら、忙しく、それでいてのんびりとした時間を過ごしていく中、静寂を切り裂くように、突如謎の敵たちが襲来する物語となる。