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74歳・永井豪、過激求めた漫画家人生 “表現”批判に苦言「世の中の方が過激」

 『マジンガーZ』『キューティーハニー』などで知られる漫画家・永井豪氏(74)が13日、東京・上野の森美術館で行われた『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会に出席。過激で暴力的な漫画や、ちょっとエッチな学園コメディー漫画『ハレンチ学園』を世に出した際、PTAや教育委員会からの猛抗議を受けたことを振り返りながら、今の漫画における表現の時代変化について語った。

今の漫画における表現の時代変化について語った永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.

今の漫画における表現の時代変化について語った永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.

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 1967年『目明しポリ吉』でデビューした永井氏。「デビューした当時は昔からの影響もあり、いろんなことがダメという風潮に疑問があった。『ヤングマガジン』でちょっと女の子に水着の格好をさせたら『ダメだ!』と言われて、自分の感覚がおかしいのか、世の中が固まっているのかと思った」と悩んだ時期があったと回想。

 今ではバトル漫画やちょっぴりエッチなラブコメディー漫画など、さまざまなジャンルが世の中にあふれている時代となったが「私の過激と言われた作品群が、かわいらしいものだと理解してもらえるようになったと思います。過激が僕の漫画家スタイルなので、今でも過激を探している」と漫画家の信念を語りつつ「ただ、世の中のほうが過激ですよね」と“事実は小説より奇なり”なことが起きていると苦言を呈した。

 漫画家を辞めたいことは「たくさんありましたが…」と笑いながらも「結局、漫画しかないんですよね。漫画以外になにかあるのかと思っていてもないので、気づいたら原稿に向かって執筆した」と説明。

 「各社の編集とケンカをして連載が終わったり、いろんなことがあった。そうして雑誌を変えて連載を続けてきた。そうすると、各社によって表現が違うので自身の新しい一面に気づくことができてよかった。ピンチではあるけど、チャンスになりました」とかたった。

 最後に来場客に向けたメッセージボードへ、キューティーハニーを描きおろしするパフォーマンスを披露。「違うペンある?」とスタッフに要望するなど妥協を許さない一面を見せた。

関連写真

  • 今の漫画における表現の時代変化について語った永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.
  • キューティーハニーを描きおろしするパフォーマンスを披露 (C)ORICON NewS inc.
  • 永井豪氏の仕事場を再現 (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会に出席した(左から)高崎かなみ、永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会より (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会に出席した(左から)高崎かなみ、永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『画業50年“突破”記念 永井GO展』の内覧会に出席した(左から)高崎かなみ、永井豪氏 (C)ORICON NewS inc.

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