東京ヤクルトスワローズのマスコット・つば九郎が、NTTぷららが運営する映像配信サービス「ひかりTV」のスペシャルドラマ『つばめ刑事』で俳優＆主演デビューすることが22日、発表された。

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　同日、つば九郎が登壇しての会見が都内で行われた。いつもと違って晴れ晴れしい表情のような気がするつば九郎は、金屏風を背に俳優デビューが決定を報告。告知映像が流されるとガッツポーズして「ことしのぶるーりぼんしょうはいただきました」と高らかに宣言していた。

　今年はヤクルトスワローズ創立50周年＆つば九郎デビュー25周年というアニバーサリーイヤーで、まさかの俳優デビューが決まった。つば九郎は「つば九郎」役で主演する。自由奔放で腹黒、いつもマイペースで、そもそもしゃべれないつば九郎だけに演技に不安が残るが、そんなのお構いなしに画面狭しと大暴れする。作品についてつば九郎は『あぶない刑事』、『西部警察』、『太陽にほえろ！』を「たして3でわったような」と適当な説明をしていた。

　実は2年前から企画はあったという。「とうじ すわろーずが96ぱいしたので かいしゃのえらいひとから ふざけるな!!とちゅうしになって きょねん ちーむが2い。もういちど きかくしょだしました」と念願叶っての俳優デビュー。しゃべれないことに関しても「ふだん きゅうじょうで きたえた えんぎりょくで しゃべれなくても おーらがあるので」と意に介していなかった。

　過去に契約更改、作家、漫画デビューなど“規格外”のマスコットとして世間を賑わせ、ついに俳優デビュー。「このさくひんがえいがになればいいな」と期待した。今後、出たいドラマについて『水戸黄門』を挙げ、ライバルは由美かおると明かして笑わせた。

　そして昨今、芸能人が本業以外の不祥事で話題になっていることにも触れ、「このどらまがおくらいりにならないよう しらないじょせいをなぐったり へんなくすりをつかったり しせいかつにはきをつけます そんがいばいしょうはらえませんので」と決意表明。大好きな“るーびー”と“ぱとろーる”は当分、お預けになりそうだ。

　『つばめデカ』は12分×12話の1話完結のオリジナルドラマ。6月から、ひかりTVで先行配信がスタート。石田剛太（ヨーロッパ企画）、土佐和成（ヨーロッパ企画）、工藤綾乃、宮崎秋人、梅垣義明（ワハハ本舗）、磯野貴理子らが出演する。

■『つばめ刑事』ストーリー
　毎年恒例となっている契約更改の席上、年俸アップを期待するつば九郎だったが、球団側は昨シーズンも、やりたい放題だったつば九郎にクビを宣告する。
　失意のつば九郎。ひょんなことから神宮球場内に秘密裏に存在していた鳥小屋警察署で「つばめ刑事」として、球場内の平和を守ることに。
　そんなある日、東京ヤクルトスワローズの人気選手が鳥小屋署を訪ねてきて…。
　また、スワローズに代わり、セ・リーグ参入を企てる謎の軍団も出現。
　果たして、つば九郎はスワローズと神宮球場を守ることができるのか？

■つば九郎“規格外デビュー”年表
【マスコットデビュー】1994年4月9日。主催試合2000試合連続出場を目指し記録更新中。【契約更改デビュー】2009年12月25日。マスコット史上初の交渉は、年俸2896円＋ヤクルト飲み放題で契約。以来、年末の風物詩に。
【作家デビュー】2012年2月27日。著書『つば九郎のおなか しょくよくにまけました』を上梓。
【CDデビュー】2012年5月16日。「つば九郎音頭〜おとなのじじょう」をリリース。印税生活を夢見てプロデュースだけでなく作詞も担当。
【漫画デビュー】2017年5月9日。『天に向かってつば九郎』（講談社）の主人公に。
【CMデビュー】2018年12月。各界の人気者7組が出演する家計簿アプリのCMにマスコット界を代表して出演。