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YOSHIKI、新アルバムは「次の年号で…」 平成と共に歩んだ元年結成X JAPANを語る

 X JAPANYOSHIKIが16日、17日に東京・文京シビックホールで牧阿佐美バレエ団公演『プリンシパル・ガラ2019』にゲスト出演し、囲み取材に応じた。

牧阿佐美バレエ団公演『プリンシパル・ガラ2019』とコラボしたYOSHIKI

牧阿佐美バレエ団公演『プリンシパル・ガラ2019』とコラボしたYOSHIKI

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 日本では今年初めての演奏で「この時期に、ついつい『あけましておめでとうございます』と言ってしまいました」と苦笑い。YOSHIKIと牧阿佐美バレエ団のコラボは今回で3回目となり、自身が作曲した天皇陛下即位十年の奉祝曲である「Anniversary」を披露した。

 平成の終わりに行われた公演で演奏したYOSHIKIは「夢のようです。この曲を作曲したのは20年前。その曲で20年の時を経て、牧阿佐美バレエ団のみなさんと一緒にできるなんて思ってもいなかったです」と感想を口にした。

 20年前、天皇陛下の前で披露した時を思い出したそう。YOSHIKIは「あの時のことは鮮明に覚えています。ちょうど僕らのバンドが解散して、最愛なる友人が旅立った後で、自分が音楽家として、今後も前に進んでいけるのかなというときに、お話をいただいた。全力で書いてみたんです」と同曲にはただならぬ思いが込められているという。

 続けて「雨が降っていたんですけど、演奏前に急に止んだ。神聖なる瞬間で、自分は生かされているんだという感謝の気持ち。陛下に見ていただいて、演奏できたのは自分の転機。これからも音楽家として頑張らなきゃいけないんだと思えた瞬間。第2の人生をいただいたような気がしました」と懐かしんでいた。

 Xとしてデビューしたのは平成元年。平成という時代を彩ったYOSHIKIは「まさか平成が終わるまで、僕らがこういうところにいられるとは。ファンのみなさまに感謝したい。僕らのバンドも解散とか、メンバーの死とか、いろいろありました。日本にも震災など、悲しみもあった時代でしたが、これから新しい時代が始まる。今まであったことを、もう一度、振り返りながら、次の時代に希望を持って進んでいければ。僕は音楽家なので、少しでも勇気を与えられるような曲を書いていければ」と思いを口にした。

 再結成後は『DAHLIA』(1996年)以来となるフルアルバムの発売時期の話題が、もはや“お約束”に。YOSHIKIは「アルバムは22年ぐらい出していない。ある種の義務になってきましたね」と笑いを誘った。

 昨年9月の会見ではレコーディングが終わったことを報告していた。これまでたびたびリリースのタイミングがYOSHIKIの口から語られては延期され、ファンをやきもきさせているが、平成のうちに出せる可能性を問われると「すごい質問だな…」と苦笑し「新しい時代に向かって…。平成にデビューしたので、次の年号でアルバムを出すのはいいこと」とポジティブな要素に変換した。

 ただ、それだけ時間がかかるのは制作にかける思いが強いため。「自分たちでアルバムを出す意味、僕はいつも制作するときに楽曲を作る意味を考える。それなりの意味があるものにしたい」と力強く語っていた。

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  • 牧阿佐美バレエ団公演『プリンシパル・ガラ2019』とコラボしたYOSHIKI
  • 優雅なバレリーナと共演したYOSHIKI
  • 優雅なバレリーナと共演したYOSHIKI=牧阿佐美バレエ団公演『プリンシパル・ガラ2019』取材
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