『第41回日本アカデミー賞』の授賞式が1日、都内で開催され、是枝裕和監督(56)が最優秀監督賞と最優秀脚本賞を2年連続で受賞した。昨年の受賞者がプレゼンターを務めるため、「すみません、万引き家族の是枝裕和です」と自ら発表すると、笑いと同時に大きな拍手に包まれた。同作は、東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語。一見どこにでもいそうな彼らは、「犯罪」で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。「犯罪」でしかつながれなかった彼らの、不完全だけれど愛すべき「家族のかたち」が描かれた。昨年の『第71回カンヌ国際映画祭』で最高賞の「パルムドール」を受賞している。
2019/03/01