マキシマム ザ ホルモンが21日、東京・六本木のワーナーミュージック・ジャパンで記者会見『いい意味でも悪い意味でも驚愕的な発表（※一部の方にとって）』を行い、音楽業界初の試みとしてフランチャイズ制を導入し、“2号店”のメンバーを募集することを発表した。2号店メンバーは、5月5日にさいたまスーパーアリーナで行われる『VIVA LA ROCK 2019』出演権が与えられる。

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　会見にはダイスケはん（キャーキャーうるさい方＝ボーカル）、マキシマムザ亮君（歌と6弦と弟＝ボーカル／ギター）、上ちゃん（4弦＝ベース）、ナヲ（ドラムと女声と姉）が4人そろって登壇。壇上後ろのボードを上ちゃんがめくり、「音楽業界初　フランチャイズ制導入」が発表された。

　ナヲは「このたびマキシマム ザ ホルモンはフランチャイズ制を導入しまして、2号店のメンバーの緊急オーディションを開催します」と宣言。亮君は「僕らの秘伝のスープ（曲）を自由に使ったり、アレンジして活動してもいい」と説明し、ダイスケはんは「アレンジしてもいいですし、本店の正統な継承者としてそのまま受け継ぐのもあり」と話した。

　応募資格は（1）年齢4歳以上　（2）性別不問　（3）人種・種別不問。就職していたり、他のバンドで活動しているプロのミュージシャンも応募可としたが、『VIVA LA ROCK 2019』で出演日がかぶっているUVERworld、UNISON SQUARE GARDEN、SHISHAMOらは応募不可と話して笑いを誘った。

　ホルモンに見た目や特徴が似ている人もNGという。亮君は求める人材について「僕らにない部分」とし、ナヲも「今まで私たちのパンチが届かなかったシーンの人たちにガッツリ食らわせられるような人たちが来てくれれば。今まで我々に見向きもしなかった人たちにちょっとした突破口になって、本家のライブも見てみようかなと思ってもらえればいいかな。ウチラにはないものを持っている人が来てくれたら」と熱望した。

　2号店からの本店採用について、ダイスケはんは「ちょっとまだわからない」としたが、「逆に我々本店が“出向”という形で2号店に行く可能性はありますね」といい、ナヲは「まずは上原くん（上ちゃん）から出向…」と乗っかって笑いを誘った。詳しい公募要項は後日公式サイトで発表される。

　この日の会見は『いい意味でも悪い意味でも驚愕的な発表（※一部の方にとって）』と題していたが、ナヲは「最後に悪い方のお知らせをさせていただければ」と表情を曇らせた。

　2号店には拠点エリアが必要とし、抽選で設定拠点の都道府県を決めることに。その都道府県では向こう5年間、“本店”（ホルモン）はライブを行わないと宣言し、ダイスケはんは「本店の悩みに悩み抜いた苦渋の決断」とした。抽選により「た」行の中から選ばれてしまったある1つの都道府県名は、25日午後6時にYouTubeのマキシマム ザ ホルモン公式チャンネルで発表される。

　なお、マキシマム ザ ホルモンは昨年9月17日、ダイスケはんが頚椎椎間板ヘルニアの悪化により緊急手術が避けられない状態と公表し、ライブ活動を休止している。首にコルセットをして会見に登壇したダイスケはんは現在の状況について「今はライブ復帰に向け、ご心配を取り返すくらい、毎日リハビリに励んでいます」と話した。

　会見ではこのほか、19日に発表されたとおり、日清食品が3月4日に発売する新商品『カップヌードル コッテリーナイス』のアウトサイダー広告代理人にマキシマムザ亮君が就任したことを改めて発表。ナヲは「40（歳）を超えて初めて就職できた」と弟に肩書きができたことに喜ぶと、スーツにネクタイ、サンダルで登壇した亮君は「就職じゃないから」と苦笑い。ナヲは「初給料でお姉ちゃんに何を買ってくれるのかな？」とさらにボケて笑わせていた。