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さくらさん、まる子たちに見守られ…『ありがとうの会』温かな作風にじむ会場

 乳がんのため今年8月15日にこの世を去った漫画家・さくらももこさん(享年53)を偲ぶ『さくらももこさん ありがとうの会』が16日、東京・青山葬儀所でしめやかに執り行われた。祭壇には本人の写真の代わりに数年前に描かれたという自画像が中心に据えられ、会場内にも代表作『ちびまる子ちゃん』をはじめとする彼女が生み出したキャラクターたちのパネルやボードなどがいたるところに展示。「お別れ」ではなく「ありがとう」の気持ちが詰まった、彼女の温かな作風がにじむような雰囲気で統一された。

アニメ『ちびまる子ちゃん』のキャラクターで彩られた『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.

アニメ『ちびまる子ちゃん』のキャラクターで彩られた『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.

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 祭壇は、さくらさんの自画像や福絵などのイラストをもとに、さくらプロダクションがデザイン。さくらさんが好きだったダリア、トルコキキョウなどの3万本の花や風船などで装飾されており、幅16メートル50センチ、高さ3メートル50センチで、『ちびまる子ちゃん』のキャラクター、富士山といったゆかりのあるものが並んだ。

 このほか、メイン看板はさくらさんと人気キャラクターでデザインされ、『ちびまる子ちゃん』アニメ放送20周年(2010)感謝祭イベントのウェルカムボードや、デビュー30周年を記念した原画展『さくらももこの世界展』(2014)キービジュアルのパネル、まる子やたまちゃんの立体人形などが参列者を出迎えた。待合室にもゆかりの品や多数の展示物が飾られるなど、多くの人に愛された彼女の作品たちが会場を彩った。

  式冒頭では、さくらさんの生涯をイラストとまる子役の声優・TARAKOのナレーションで振り返るVTRも上映。最後は『ちびまる子ちゃん』の人気キャラクターや『コジコジ』がさくらさんへの『ありがとう』のメッセージを伝えるといった涙を誘う演出も。それでも本人の希望だという「明るく、楽しく、和やかに」といった雰囲気が全面に表れた会となった。

 司会はフジテレビの笠井信輔アナウンサー、「ありがとうの言葉」をTARAKO、生前の親交のあった賀来千香子、よしもとばななが務め、桑田佳祐が2012年4月1日から17年10月1日まで『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマだった「100万年の幸せ!!」を献歌として歌唱。漫画家の尾田栄一郎氏、歌手の木村カエラからメッセージが寄せられた。場内では『ちびまる子ちゃん』の歴代テーマ曲がBGMとして使用された。

 さくらさんは1965年5月8日生まれ。静岡県清水市出身。大学在学中に漫画家デビュー。代表作は漫画『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』『神のちからっ子新聞』、エッセイ『もものかんづめ』『さるのこしかけ』など。アニメ『ちびまる子ちゃん』の主題歌「おどるポンポコリン」の作詞も手がけた。

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  • アニメ『ちびまる子ちゃん』のキャラクターで彩られた『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.
  • さくらももこさんの自画像イラスト=『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.
  • 『さくらももこさん ありがとうの会』 (C)ORICON NewS inc.
  • アニメ『ちびまる子ちゃん』のキャラクターで彩られた『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.
  • 『さくらももこさん ありがとうの会』祭壇 (C)ORICON NewS inc.

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