女優の常盤貴子（46）が、来年1月スタートのTBS系日曜劇場『グッドワイフ』（毎週日曜 後9：00）で、2000年に大ヒットしたドラマ『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』以来、19年ぶりに同枠主演を務めることがわかった。原作はリドリー・スコットが製作総指揮で2009年から7年に渡ってアメリカで放送されたドラマ『The Good Wife』。夫がスキャンダルで逮捕され、16年ぶりに弁護士に復帰する妻を演じる。

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　常盤は「自分では19年も経った気がしないのですが、元々私はTBSに育てていただいたようなものなので、『ただいま』と帰ってきた感じがあります。でも久しぶりだからこそ変わったと感じる部分もたくさんあると思うので、これからが楽しみでもあり、また新人女優として頑張ります！ という清々しい気持ちでもあります」と心境を語っている。

　主人公の蓮見杏子（常盤）は出産を機に弁護士の仕事を辞め、専業主婦としてエリート検事である夫を支え、子どもを育て、家庭を守ってきた。ところがある日突然、東京地検特捜部長である夫が汚職の容疑で逮捕される。さらに女性スキャンダルまで明らかになり、“よき妻”として家族に尽くしてきた杏子の人生は一変することに。仕事のブランク、夫への疑惑、そして、同期との再会――子どものために、“覚悟を決めて”数々の困難に諦めず立ち向かう姿を爽快に描いていく。

　原作は法廷ドラマを中心にしながら、政治と家庭の両面を鋭く描き、そのリアリティーと劇的な展開から 全米で大人気を博しテレビ版のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞やゴールデングローブ賞を多数受賞。すでに韓国、来年にはロシアでもリメイクされる。今回は日本版として、夫の事件に隠された真相を、原作とは違うオリジナルの展開や結末が用意される。

　この他キャストには小泉孝太郎、水原希子、北村匠海、滝藤賢一、賀来千香子、吉田鋼太郎らも決定。苦しむ杏子に手を差し伸べる、同期の弁護士・多田征大（ただまさひろ）に小泉、杏子の夫に立ちはだかる最大の敵で夫に代わり、東京地検特捜部長の席に座る脇坂博道（わきさかひろみち）役に吉田、そして杏子の夫の部下だった特捜部員・佐々木達也（ささきたつや）役に滝藤が起用された。果たして、汚職事件の真相はどこにあるのか？ 事件を巡る攻防も大きな見どころとなる。

　そして毎回、杏子が雇われた神山多田法律事務所に持ち込まれるやっかいな案件をチームで追い、真相に迫っていく様子も描かれる。そんな事務所のパラリーガル・円香みちる（まどかみちる）役には水原。新人弁護士・朝飛光太郎（あさひこうたろう）役には北村、神山多田法律事務所で多田と共同代表を務める神山佳恵（かみやまよしえ）役に賀来が脇を固める。表現の自由、過重労働、集団訴訟など、彼らが扱うのは「いつ、誰が巻き込まれてもおかしくない」事件。どんな糸口を見つけて解決していくのか。

　常盤は「杏子同様、私も久しぶりにこの日曜劇場に主演で帰って来て、やる気に燃えています」と意気込み。「しかも個性豊かなすてきな俳優さんたちとの共演は、楽しみで仕方ありません。全ての出演者が主役のようなドラマで、いろんなストーリーに溢れています。その中にはきっと見ている方々の生活に関係してくるような裁判やストーリーが出てくるので、『これは使える！』とか、『まさに今自分に起こった状況だ！』と思えることもあると思います（安心してください。解決していきます！）。このドラマを見て、前向きな気持ちになっていただけたらと思います」とコメントを寄せている。

　プロデュースは、『99．9−刑事専門弁護士−』でリーガルドラマを大ヒットさせた瀬戸口克陽氏と東仲恵吾氏。脚本を担当するのは、社会派をテーマにした作品に定評がある篠�ｱ絵里子氏。演出は『アンナチュラル』『リバース』など繊細な心情描写を得意とする塚原あゆ子氏が手がけける。東仲プロデューサーは「この作品の魅力はなんといっても主人公の“力強さ”です。時には自分の弱みも逆手にとって、がむしゃらに立ち向かう主人公の姿は清々しさを感じます。その主人公を演じるのは、芯の強さとたおやかさを兼ね備えた常盤貴子さんしかいないと感じて、今回お願いしました」と常盤の起用理由を説明。

　そして「主人公を通して『どんな試練でも、諦めないで、まずは挑んでみよう』という、前向きな気持ちを持っていただけたらと思っています。扱う案件は、どこで起こってもおかしくないようなリアルな題材であり、主人公たちに立ちはだかる相手も曲者（くせもの）ばかりです。そんな曲者たちとの痛快な芝居合戦もみどころです」とアピールしている。