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ぼくりり、来年1月で活動終了へ「偶像に支配されちゃうことに耐えられない」

 現役大学生20歳のラッパー/歌手「ぼくのりりっくのぼうよみ」が、21日深夜放送の日本テレビ系『NEWS ZERO』に出演し、来年1月をもってアーティスト活動を終了することを電撃発表した。12月12日に最後のオリジナルアルバム『没落』とベストアルバム『人間』を2作同時リリースし、「音楽活動は来年の1月に終了しようかなと…」と明かした。今後のことは特に決めていないという。

ぼくりりが「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と宣言

ぼくりりが「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と宣言

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 2015年12月、高校3年生で鮮烈なデビューを果たしてから3年足らず。長期取材を受けていた同番組内で「重大発表」をすることを予告していた“ぼくりり”は、インタビューの中で「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と宣言。その理由について「僕は自由になりたいです、すごく。文学的だとか天才だとか哲学的な歌詞がステキだみたいなことを言っていただいて、できあがった他の人たちの中にある偶像に自分が支配されちゃうことにすごく耐えられない」と話した。

 所属レコード会社のビクターエンタテインメントからも本人からのコメントが送付され、「私はぼくのりりっくのぼうよみを辞職します。自分で作り上げたこの偶像を破壊することで、3年間の活動を全うしたいと思います。終幕までぜひお楽しみください」とアーティスト活動終了宣言。今月25日からは全国ツアー『僕はもう……』がスタートするが、これからしばらくは、ぼくのりりっくのぼうよみを葬り去る作業に専念し、その後のことは「特に決めていない」としている。

 前兆はあった。8月下旬に過去のツイートを消し、今月19日には何の前触れもなく、意味深なタイトルのシングル「僕はもういない」を配信。21日には「結局のところ、他人からどう思われているのかに執着し続けた3年間でした」と過去形で総括するツイートをし、ファンをざわつかせていた。

 ぼくのりりっくのぼうよみは、高校2年生時に10代限定フェス「閃光ライオット」のファイナリストに選ばれ、高校3年の15年12月、1stアルバム『hollow world』でメジャーデビュー。映画『3月のライオン』前編主題歌、資生堂「アネッサ」CMソング、テレビ東京ドラマ『SR サイタマノラッパー〜マイクの細道〜』エンディングテーマなど、立て続けに大型タイアップを担当してきた。

 文学性の高いリリックは多方面から注目を集め、文芸誌『文學界』(16年3月号)からの異例のオファーでエッセイを寄稿したことも。香取慎吾は“ぼくりり”ファンであることを公言し、4月には香取と草なぎ剛のユニット“SingTuyo”(しんつよ)の配信シングル「KISS is my life.」の作詞作曲を手がけたことでも話題を呼んだ。

 SNS上でも衝撃が走り、「ぼくりりマジか…」「ぼくりりくん辞めちゃうの悲しい…」「ぼくりりくん、早いなあ。とても残念」と悲しむ声や「ぼくりりくんやっぱりか…」「そんな気がしていた」といった声が交錯している。

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  • ぼくりりが「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と宣言
  • 「ぼくのりりっくのぼうよみ」が来年1月で音楽活動終了を発表
  • 「僕はもういない」配信ジャケット

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