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くりぃむ有田が開拓する「しゃべりプロレス」の可能性 『有田と週刊プロレスと』新シリーズでも光る倉持明日香との名タッグ

 「時は来た! それだけだ」。1990年の東京ドーム大会でアントニオ猪木・坂口征二のタッグに挑む前、蝶野正洋とタッグを組んだ橋本真也が放ったこのフレーズを今こそ叫びたい。くりぃむしちゅー有田哲平の熱い“プロレス愛”がほとばしるプロレストークバラエティ『有田と週刊プロレスと』のシーズン3が、本日18日からめでたくAmazon Prime Videoにて独占配信をスタート。視聴者同様、有田と進行役を務める倉持明日香のテンションもさぞかし高まっているだろうと思い、6月下旬の収録前にインタビューを行ったところ、意外と落ち着いたトーンで話を始めた。

『有田と週刊プロレスと』シーズン3でも安定のコンビネーションを見せる(左から)倉持明日香、有田哲平 (C)ORICON NewS inc.

『有田と週刊プロレスと』シーズン3でも安定のコンビネーションを見せる(左から)倉持明日香、有田哲平 (C)ORICON NewS inc.

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 番組では、有田が雑誌『週刊プロレス』を教科書代わりにして、毎回多彩なゲストを迎え、豊富な知識とトーク力で語りまくって、プロレスから学ぶべき人生の教訓を伝授。プロレス史に残る衝撃事件や、語り継がれる伝説の試合をドラマチックに語る有田の卓越した話術、約40年間のプロレスファン歴に裏打ちされた圧倒的な知識量、何も知らない相手に興味を抱かせ、最終的にはある種の感動を覚えさせるほどの構成力が光る内容となっている。

 待望のシーズン3について、有田は「僕らも『ありがとうございます。配信を楽しみにしていました!』と言いたいところなんですけど、実はこの時点で結構収録も進んでいるので、なんだか実感が湧かないんですよね(笑)」とポツリ。「でも、この番組に関しては見てくださっている方の熱量が本当に高くて、いろんな現場で『シーズン3やらないんですか?』って聞かれたり、売り込みに行くとまで言ってくださる人もいるくらい反響が大きくて、本当にありがたいんですけど、実はその段階でもうシーズン3を何本か撮っていました(笑)。『いや、もうやってんのよ!』って、ずっと大きな声で言いたかったんです!」。

 一方、倉持もシーズン3が復活するまでの間、待望する声を聞いていたという。「友だちというよりかは業界の方が多くて、『大丈夫?〇〇の事件とかまだあると思うんだけど』ってネタ提供をされたり、業界人ならではの制作の心配をしてくださる方もいて(笑)。やっぱり見ている方がいっぱいいらっしゃるんだなと思って、そこは本当にうれしいですね」。有田も続けて、プロレス好きならではの熱い支持に感謝の気持ちを伝えた。

 「プロレスというジャンル自体が熱狂的なジャンルだと思うんです。この番組は、何となくテレビをつけたらやっていた…というものとは違って、Amazonプライムに入っていただいて、番組を探して、なおかつ視聴ボタンを押さないといけないですから。だからこその熱さを感じます」。

 前述の通り、番組の大きな魅力のひとつになっているのが有田の圧倒的な知識と、さまざまな出来事を劇的に紹介する語り口。その点について、本人に聞いてみると「(実際の)映像がないからしょうがないんですよ。歴史を見れば、たった一言だけでもその奥深さがわかるんですけど、知らない方に説明するには前後をつけてあげないとわからないですし…。ただ、僕はプロレス関係者ではなく、あくまでプロレスファンですから、この前後にはきっとこんなことがあったんじゃないか…という妄想を膨らませて話しているところもあります(笑)。映像がないのは画期的と言えばかっこいいですけど、何かのポリシーがあってやっているわけじゃないです(笑)。単に映像の許可が下りないっていうくらいですよ。『あえてしゃべりだけでいきたいんです』と言ってくるような熱いスタッフはひとりもいなかったですから!」と冗談交じりににっこり。

 「『週刊ファイト』の井上(義啓)編集長とか、井上編集長のもとで働いていて、後に『週刊プロレス』の編集長になったターザン山本さんが、試合を見られない人のために、とにかく楽しいプロレスを紙面上で演出してくれたんです。井上編集長は、試合を見ずに『たぶんこうなるな』っていうので試合の記事を書いていたこともあるわけですから。それを見て『猪木すげー』って、僕らは熱狂していたわけですよね。それが活字プロレスと言われているやつなんですけど、そういう意味では、僕は『しゃべりプロレス』のようなものかもしれないですね」。

 有田の名パートナーとして絶妙な合いの手を入れる倉持も、筋金入りの“プロレス好き”。その出会いは、意外と遅かったという。「中学3年か高校1年の頃に、夜眠れなくて、テレビをつけたら(デスマッチが人気の)大日本プロレスさんの試合をやっていて、それがきっかけです。その時、罰ゲームではなく、自ら闘って血を流して、それを見に来ているお客さんがいる…なんだこれはという驚きが大きかったんです。そこからプロレスというものに興味を持ち始めたんですが、ある時、新日本プロレスの新・闘魂三銃士と言われている、棚橋弘至選手、中邑真輔選手、柴田勝頼選手がテレビに出ていて『若くてかっこいい選手たちが血を流さずにやっているプロレスもあるんだ』と気付き、それから日本テレビのプロレス番組で小橋建太選手に一目惚れしました(笑)」。

 大日本プロレスに出会うまで、プロレスとの接点がなかったという倉持だが、今回のシリーズでは意外なつながりが発覚するという。倉持が「自分のファミリーヒストリーがまさかこの番組で出てくるとは思わなかったです。プロレスを通じて、有田さんが私の生まれる前の父(元プロ野球選手・倉持明)のことをずっと見ていたということが判明して、びっくりしました」と語ると、有田も「僕も『あれ、倉持さんってそうだよな』ってずっと引っかかっていたことだったから、内容はまだあんまり言えないんですけど、実は過去に倉持家とプロレスがリンクしていたんだということがわかります(笑)」とアピールした。

 先日、フジテレビ系バラエティー『全力!脱力タイムズ』で有田にインタビューを行った時に「上田とはそもそも高校の時に一緒にバカやって、草むらでプロレスやったりとか、先生のモノマネをやったりしていた友だちでしたから、本当にずっと同じようなことを今でもやっています」と語っていたが、この番組のことを相方の上田晋也と話すのだろうか。「ここでやっているようなプロレスの話はいまだにします。なんだったら、僕がこの番組でテンションが上がっちゃった時は、次の日の楽屋で、もう一度同じ話をしていることもありますよ。実は2ステージやっているんです(笑)。この番組で語ってきたのは、半分くらいは上田も一緒に熱狂的になって追いかけていた時代の話ですからね」。決して広くはないスタジオに、芸能界随一のプロレスの“しゃべり手”である有田が、小さな黒板を使って繰り広げる一つひとつの物語。プロレスファン以外の心もガッチリとつかむ『有田と週刊プロレスと』は、シーズン3突入で「しゃべりプロレス」の新たな魅力を見せてくれそうだ。

■『有田と週刊プロレスと』シーズン3はAmazon Prime Videoで配信中
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F5QDTSN

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  • 『有田と週刊プロレスと』シーズン3でも安定のコンビネーションを見せる(左から)倉持明日香、有田哲平 (C)ORICON NewS inc.
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