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「役にのめり込む」ってどういうこと? ジム・キャリーのドキュメンタリー配信決定

 今年の『第74回ベネチア国際映画祭』や『第42回トロント国際映画祭』に出品された動画配信サービス「Netflix」のオリジナルドキュメンタリー映画『ジム&アンディ』が、11月17日より世界同時配信される。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ジム&アンディ』(11月17日より世界同時配信)

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ジム&アンディ』(11月17日より世界同時配信)

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 本作の主人公は、カナダ出身の俳優ジム・キャリー。スタンダップコメディーの舞台からテレビ、そして映画の世界でも活躍し、映画『マスク』(1994年)などの大ヒットで確固たる地位を築いていたキャリーが、自らオーディションを受けて主役の座を射止めた作品がある。

 絶大な人気を誇ったコメディアンのアンディ・カウフマンの伝記映画『マン・オン・ザ・ムーン』(1999年公開、ミロス・フォアマン監督)。この作品でキャリーは、カウフマンと、カウフマンが作り出した不愉快な分身であるラウンジ歌手トニー・クリフトンに完全になりきり、その演技は評論家からも高く評価され、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した。

 それから約20年後たった今、キャリーが『マン・オン・ザ・ムーン』撮影にあたっていかに没頭し、危険なまでにのめり込んでいったかを振り返ったのが、本ドキュメンタリー。単なる回想やメイキングを語るだけにとどまらず、ジム・キャリーという人物のアイデンティティや、役者論が語られる興味深い内容になっている。

 「子どもの頃にテレビでアンディを観た時『わぁ、なんて個性的で特別な人なんだ。他の人たちとは違う』と思ったことを覚えている。そして、僕も人とは違っていたから、彼に自分を重ね合わせた。アンディをどうしても演じたかったのは、たぶん僕たちにたくさんの共通点があるからだろうね」と、キャリー。

 プロデューサーのスパイク・ジョーンズ氏は「『マン・オン・ザ・ムーン』でジム・キャリーが4ヶ月にわたり、アンディ・カウフマンに扮したときのフッテージ映像がおよそ100時間分もあると聞き、その中に何か物語があるのではという考えに取り付かれていました」と、本作の企画の発端を明かす。

 クリス・スミス監督は「本作を撮るにあたっては、関係者全員に取材をしたいという衝動にも駆られました。しかし、当時の映像を見ていくにつれ、私の興味はジムと彼の思考のプロセスのみに絞られていきました。本作を単なるこの出来事のドキュメンタリーではなく、ジムとアンディ、2人の人生を感情面から探求する出発点にしたかったのです」と、語っている。

 米メディアから「痛快で挑発的奮起あふれる映画」(VARIETY)、「面白い超演技研究」(The Hollywood REPORTER)などと高評価を得た本作。予告編では、「“どこまでこの役にのめり込むか?”だけを考えていた」と明かすほど演技を超えた深い表現に没頭していくキャリーの姿を垣間見ることができ、何かしら心に響くものがありそうだ。

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