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BPO、TBS『ビビット』に倫理違反の判断 ホームレス男性に「化け物」

 TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(当時)が今年1月、多摩川の河川敷で生活するホームレス男性の人間性を否定するような表現を放送し批判が相次いだ問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の検証委員会は5日、番組に対し放送倫理違反と判断したことを記者会見で発表した。

 問題の放送は今年1月31日、多摩川の河川敷で生活するホームレスたちを特集するシリーズ『多摩川リバーサイドヒルズ族』での、「犬17匹飼うホームレス直撃」という企画内容。法定の狂犬病予防接種を受けさせずに多くの犬を飼っているホームレスの男性を「周辺の住民に迷惑をかけている人物」として取り上げた。 その際、この男性を「犬男爵」と呼んだうえ、別のホームレス男性の発言を引用して、「人間の皮を被った化け物」とカラーのイラスト付きで表現した。

 放送後には視聴者から番組での表現に対して批判が相次ぎ、BPOも4月の委員会で審議入りしていた。批判を受け、TBSはホームページ上ですでに謝罪している。

 委員会は、 男性の人間性を否定するような強烈な言葉を使ったこと、 視聴者に「すぐに怒鳴り散らす粗暴な人物」という印象を与えたことなどの編集や表現方法について、 男性の人格を傷つけるだけでなくホームレスの人々への偏見を助長する恐れがあり不適切だったとして、放送倫理違反は明らかであるとした。

 さらに、別のホームレス男性の話を断りなく撮影し放送した点も取材対象者との信頼関係を損ねる行為であり、これも放送倫理違反と判断した。そのうえで、番組制作スタッフにホームレス問題に対する認識の希薄さがあったことを指摘している。

 一方で、TBSの対応については「一連の対応は迅速で、適切だった。 番組とホームページでの謝罪の内容も率直に自らの過ちや問題点を認めており、真摯(しんし)な自律的姿勢がうかがえた」と総括している。



関連写真

  • TBSテレビ『白熱ライブ ビビット』に関する意見を公表したBPO放送倫理検証委員会
  • TBSテレビ『白熱ライブ ビビット』に関する意見を公表したBPO放送倫理検証委員会

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