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『ブレードランナー』の3年後に大停電が起きていた 短編アニメ世界最速上映

 公開後35 年にわたり語り継がれるリドリー・スコット監督のSF映画『ブレードランナー』(1982年)の続編となる『ブレードランナー 2049』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)が10月27日に公開される。これにちなんで制作された短編アニメーション作品『ブレードランナー ブラックアウト 2022』の世界最速上映会が26日、都内で開催された。

 『ブレードランナー』は、2019年のロサンゼルを舞台に、ブレードランナーのリック・デッカード(ハリソン・フォード)が、逃亡した凶悪なレプリカント(人造人間)を追うストーリー。『2049』では、デッカードが恋人の女性レプリカントと共に姿を消してから、空白の30年間の“秘密”が描かれる。その鍵を握る、2022年に起きた“大停電(ブラックアウト)のエピソード”が『2022』で語られる。

 『2049』の制作スタジオであるAlcon Entertainmentからオファーを受け、『カウボーイビバップ』『アニマトリックス』『サムライチャンプルー』などの作品で知られる渡辺信一郎監督がその辣腕を振るっている。

 上映会には渡辺監督と、『2022』に登場するスピナー(飛行車)のデザインを担当した荒牧伸志氏(『APPLESEED』監督)が登壇。実は渡辺監督と荒牧氏は、互いに顔や名前、作品は知っていても一緒に仕事をしたのは今作がはじめて。某国で行われていた『2049』の撮影現場の見学も共にしたといい、ネタバレ禁止のギリギリトークを繰り広げた。

 『ブレードランナー』の世界について、「アニメ業界の人間で影響を受けてない人を探すほうが大変なくらい避けては通れない作品」と渡辺監督。荒牧氏も「強力わかもとの看板が出てきた時のショックは当時かなりありました。なんじゃこりゃって」。特にシド・ミードによる一連のデザインが与えた影響は大きく、「いまでこそ霧に煙った高層ビル街の未来都市や、雨が降っている街を生活感を入れて描くのは当たり前になっていますが、この映画がはじまりだった」(荒牧氏)、「アニメで描く未来都市が皆、汚い街になってしまった(笑)」(渡辺監督)と、語った。

 『2049』にちなみ、20 時49 分に上映開始された『2022』について渡辺監督は「15分しかないアニメ。シーンとシーンの間の出来事を省略しているので、いろいろ想像してみてもらえるとうれしいです」とアピール。「CG技術が発展して、アニメと実写の境い目がなくなりつつある今、アニメにする利点を考えたときに、日本のすばらしい手描きのアニメーターを生かしたいと思いました」。

 『2022』は『2049』にどのようにつながっていくのか。「大停電が起きて、電子機器がすべてダウンしてしまい、いろんな情報が消えてしまったことが、2049につながっていく。『2049』の劇中でも『あの時の大停電は大変だった』といったせりふが登場します」と、渡辺監督。荒牧氏は「前作をきちんと見返してから『2022』、そして『2049』を観るといい」と、勧めていた。

YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」



関連写真

  • 短編アニメーション『ブレードランナー ブラックアウト2022』上映会に出席した渡辺信一郎監督(左)と荒牧伸志氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 短編アニメーション『ブレードランナー ブラックアウト2022』コンセプトアート

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