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山崎努、13年ぶり主演作で「僕のアイドル」熱演 役作りの苦労を明かす

 俳優の山崎努(80)が、伝説の画家・熊谷守一さんの生涯を描く映画『モリのいる場所』(来年公開・沖田修一監督)で主演を務めることが19日、明らかになった。山崎にとって2004年公開の『死に花』(犬童一心監督)以来、13年ぶりとなる単独主演作で、「僕のアイドル」と敬愛する熊谷さんを演じる。

 本作の企画の始まりは、2011年に撮影中だった映画『キツツキと雨』の撮影現場で、山崎が同作のメガホンを取った沖田監督に「こんな面白い、興味深い画家がいるよ」と熊谷さんを紹介したことがきっかけ。日本の映画界を長年に渡ってリードする名優からヒントを受けた沖田監督が、6年の歳月をかけて山崎=熊谷さんを念頭にしたオリジナル作品を作り上げた。

 50年以上を超えるキャリアで、黒澤明監督や岡本喜八監督、伊丹十三監督など日本を代表する監督の作品に出演してきた山崎は「これまで、この役をやりたい、と手を上げたことは一度もない。役を振るのは監督やプロデューサーの役目で俳優のすることではない。僕は、天命のようにある日突然、役を与えられるのを待つ」というポリシーを持ってきたが、熊谷さんを演じるにあたり、「正直、今回の役作りは非常に大変だった」と振り返る。

 山崎は熊谷さんを敬愛し大切にするがゆえに「難儀やなあ、あかん」と思いながらも、熊谷さんの妻の“家族でも触れ合いにくい”という言葉をヒントに「表情を殺す」演技に挑戦。「なかなか厄介な、そして不安な試みだった」と明かし、撮影後もまだ映像をまだ見ていないことから「以前不安は残っている」と心境を語っている。

 熊谷さんは30年もの間、ほとんど家の外へ出ることなく、97歳で亡くなるまで庭の生命を見つめ描き続けた生涯現役の洋画家。映画はそんなエピソードを元に、晩年(94歳)のある1日をフィクションとして描いた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男…。仙人と呼ばれた画家“モリ”と彼を愛する人々のおかしくて温かな1日が始まる。

 沖田監督は「山崎努さんが、熊谷守一役をやる主演映画。それを想像するだけで、ワクワクしました。まず僕がそれを観たいと思いました」と胸の内を明かし、「実在した画家である熊谷守一さんのイメージを追いつつ、また、離れつつ。この映画だけの『モリ』という役を山崎さんと作ることが、どれだけ大変で、楽しかったことか。僕にとっては、夢のような映画です」とコメントを寄せた。



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