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話題の“編集なし”番組『バカリズムのワンカット紀行』収録に密着 街の人の魅力光る演出の極意

 日本のメジャースポットからマイナースポットまで、日本が世界に誇る魅力あるスポットのすべてを、30分ワンカットで撮影して紹介するBSジャパン『バカリズムの30分ワンカット紀行』(毎週月曜 後11:30)。MCバカリズムと内田理央が出演する同番組は、タイトル通り全編ワンカット、編集・ナレーションほぼなしで、スタッフとステディカメラ1台で撮影する斬新なスタイルで今年4月の開始以降、話題を集めている。そんな同番組が初の2時間ワンカットに挑戦。伊藤隆行プロデューサーも「さすがに無理だろうと思っていた」と語るほどの難しいチャレンジに密着するため、撮影場所のひとつである神奈川・藤沢市の江の島に向かった。

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■番組の主役は“街の人” 一発勝負の本番へ…直前まで入念に打ち合わせ

 ワンカット紀行のVTRの主役は、その街に住む“一般人”。撮影地が決まれば、すぐさま現地に向かって、約1ヶ月かけて地元の人たちとの関係作りに努めるのだとスタッフが語る。「撮影前に10回前後は通いつめるので、街の方から『また来たの?』なんて言われることもあります(笑)。普通の情報番組のお店紹介だったら1〜2回通って、打ち合わせして本番という感じなので、それに比べたら確かに多いですよね」。なぜ、下調べにそこまで時間をかけるのだろうか。ワンカットという性質上、撮影ルートを綿密に確認する必要があるということは考えられるが、そこにはもっと大事な理由がある。

 「この番組は、30分番組にしては本当にたくさんの方に協力してもらっています。例えば、ステディカメラだけでレポーターがいないので、お店の中に入っていく時にカメラだけで入っていくと(画面的に)違和感がありますよね。そうなると案内人が必要ですし、紹介するお店とお店の間の距離がある場合は、地元のフラダンス教室の皆さんに路上で踊りを披露してもらうこともあります。これらはほんの一例で、いろんな場面で撮影に協力してもらっていて“街の人”に焦点が当たっている番組なので、関係作りは重要です」。

 通常は撮影当日の朝にスタッフが現地に入り、そのままルート確認、協力してくれる出演者へのあいさつを兼ねたリハーサルを実施、夕方から本番の撮影に入る。今回は鎌倉、長谷、江の島の3つの街をまたいだ120分バージョンで撮影するため、撮影隊も3班に分け、スタッフ総勢42人という大がかりな体制を敷き、前日には現地入りする万全の状態で臨んだ。午後1時半過ぎ、強い日差しが照りつける江の島に記者が到着すると、すでに直前リハーサルが始まっていた。これが終われば“一発勝負”の本番となるため、セリフやカメラワークなども含めた細かい打ち合わせを行う。

■撮影の計算は秒単位! 影の主役が語る番組の魅力とは?

 収録とはいえワンカット。“生放送”と同じ感覚で撮影するため、本番でセリフが上手く言えなくても、時間が来れば次の場所へと進んでしまう。セリフが上手く出なくて悔しげな表情を見せる店主がいたり、全く状況が読み込めず「何を話せばいいの?」とカメラに向かって逆質問する人がいたりと、ちょっとしたハプニングも見どころのひとつだ。「放送時間に収まるように、秒単位で撮影の計算をしているので、せっかく練習してきてくれたのに、セリフが出なくて、泣く泣く次に進むこともあって、その様子ももちろん放送されます。ただ、皆さん前日に渡された台本をしっかり読んでくれていて、一生懸命やった上での失敗なので、そうした部分も番組ならではの味になっているのかもしれないですね」。

 3時間半近くかけて、最終リハーサルを終えると、前の長谷パートの撮影隊が電車に乗ったとの連絡が入る。間もなくして、江ノ電に乗ってきた長谷のカメラマンと江の島駅でステディカメラの引き渡しが行われ、いよいよ撮影が始まった。暑さも残る夏の江の島、人の行き来も非常に多いが、通行者への配慮を怠ることなく、流れるように撮影が進んでいく。リハーサル時に「私、こんなセリフ言えるかな…」と心配していた通行人役の女性が見事に役目を終えると、ホッとしたような表情を浮かべていた。その様子を見ていたスタッフが、次の撮影へと急ぐ足を一旦止めて、笑顔を向けた。「バッチリでした! 協力してくださって、ありがとうございました」。

 その後も順調に撮影は進んでいき、最後は“大物ゲスト”も登場。最後は江の島らしくビーチで撮影終了のカットがかかった。各パートを担当した3人のディレクター陣は「やりきった感でいっぱいです。この番組は、街の人々の協力あってこそ。一生懸命にやっていただけるので、本当にありがたいです」と充実した表情。リハーサルから20キロのステディカメラをかついで参加する“影の主役”カメラマンにも話を聞いた。

 「長かったですね(笑)。今回は初めて2人体制で臨んだので、駅でのカメラの引き継ぎが心配でしたが、上手くいって安心しました。独特な撮影方法に最初は戸惑いましたし、一発勝負なので今でも本番前は毎回緊張しますが、出演してくださる街の方々やスタッフがとても魅力的なので、撮りがいがありますね」。人を通して街が好きになる…そんな番組の魅力をしみじみと感じながら、撮影後にもう一度江の島の街並みを歩いてみた。“街の顔”が少し見えたような気がした。

■『バカリズムの30分ワンカット紀行 鎌倉から江の島まで120分ワンカットSP』
日時:9月16日(土)午後9時〜10時55分
出演:バカリズム、内田理央



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  • 話題の“編集なし”番組『バカリズムのワンカット紀行』収録に密着 (C)ORICON NewS inc.
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