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降板騒動で主宰の江頭氏が経緯説明 謝罪と感謝の言葉も

 女優の鈴木砂羽(44)が主演・初演出を手掛け、女優の鳳恵弥(36)と牧野美千子(52)が降板した劇団クロックガールズの舞台『結婚の条件』を主宰した江頭美智留氏(54)が20日、マスコミ各社にFAXを送付。「このような事態のなか、幕を開けるために全力を尽くした関係者の皆様、そして劇場に足をお運び下さったお客様には心より感謝申し上げます」とし「すでにマスコミ各社へのファックスにてお伝えした通り、すべての責任が私にあることは間違いございません」とコメントした。

舞台を降板した(左から)鳳恵弥、牧野美千子と脚本家の江頭美智留氏 (C)ORICON NewS inc.

舞台を降板した(左から)鳳恵弥、牧野美千子と脚本家の江頭美智留氏 (C)ORICON NewS inc.

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 書面の冒頭で江頭氏は「キャスト2名の降板という事態を招き、出演者、スタッフ、関係者の皆様、何よりも公演を楽しみにして下さったお客様にご迷惑、ご心配をおかけしたこと、改めてお詫び申し上げます」と謝罪。続けて「無事に幕を降ろすまでは公演に専念することを最優先に考え、また、何よりも舞台裏のお恥ずかしいところを表に出すことは本来やってはならない」という考えのもと、ここまで発言は控えていたという。

 また、改めて鈴木の「罵声を浴びせた」「土下座をさせた」という事実はなかったことを伝え、激昂したことも否定。降板した2人が所属する事務所の関口忠相社長について「顔合わせと稽古の初日にいらっしゃっただけで、それ以降、稽古場にはいらしておりません。稽古場の状況を正確に把握できるはずもなく、誤解があるのだと思います」と明かした。

 さらに主宰である自身が2人に降板を「申し渡した」という報道についても「これも事実ではありません。確かに最終的に代役で幕を開けることを決めたのは私ですが、そこへいたす経緯に事実誤認がございます」として以下のように説明した。

以下、説明全文

9月9日の通し稽古後のトラブルをきっかけとしてお2人の事務所の社長である関口さんより「2人を降ろす、すぐに稽古場から帰してほしい」旨、お電話がありました。その際、関口さんから、鈴木砂羽さんが声をかけた主要スタッフとキャストの合計2名を降ろすなら降板を考え直す、と条件が提示されました。しかし、それはキャストの降板と同じくらい考えられないことで、応じることはできないため、鳳さん、牧野さんのお2人を稽古場から帰すしかありませんでした。

降板を思いとどまっていただく交渉は続けながらも、並行して代役を探すしかない状況になりましたが、代役はもちろん決定ではありませんでした。その後一度は説得に応じてくださいましたが、代役を探していたことが伝わると、9月10日午前4時頃、再度降板と関口さんはおっしゃいました。

公演を3日後に控え、幕を開けるためには代役で行くしかなく、9月10日午前11時頃、代役での公演を決定し、代役候補の方に連絡するよう、私から演出助手の方に伝えました。代役を決定したのは鈴木砂羽さんだという報道がありますが、決定したのは私です。先にも書いたとおり、関口さんから降板の意思が示されたあとのことです。

しかし、日付が変わった11日午前1時ごろから早朝にかけて降板の告知方法を関口さんと電話で話す中、「代役でいくのであれば、お2人の降板が鈴木さんのパワハラによるものと公式ブログで発表する」か「公演中止」かを迫られました。「幕は開きませんよ」「週刊誌が取材にきています」とおっしゃいましたが、事実無根のパワハラと書く事などもちろん出来ず、また、鈴木さんにご迷惑がかかる報道が出るのではと、情けないことに私としては、「公演中止」と「代役での公演」で結論が二転三転しました。

約4時間(通話記録を確認したところ5時間ではなく4時間でしたので訂正させていただきます)に及ぶ電話の後、最後に関口さんから「戻しましょうか」とご提案があったのは確かですが、「何があっても幕をあけよう」と鈴木さんのもとで代役の方、残されたキャスト、スタッフが一丸となっている中、これ以上の混乱は招く事はできないと、代役で行く事を関口さんにお伝えしました。

以上のことから私としては、降板はこちらからではなく9月9日に先方から申し出られたと認識しております。

関口さんは「うちは降りたのではなく、降ろされたんです」と発言されておりますが、もし「降板します」「おろします」という言葉が本意でなかったとしたら、誰も降板を望んでいたわけではない本番3日前の段階で、交渉不可能な条件をおっしゃったことが大変悔やまれます。

また、鈴木さんがA面B面等、小演劇をばかにするような発言をされたという報道がありましたが、ばかにしていたという点はハッキリと否定致します。ただ、鳳さんや牧野さんがそう感じていたことを把握できなかったプロデューサーとしての力のなさは改めて反省しておます。

そして、もう一点。
9月9日のお2人の仕事が、私が依頼したものであるという報道がありますがこれはまったく違います。生配信する番組内のショートドラマを私が書かせていただいたことが混同されているのかもしれません。

9月9日の別のお仕事のことは、その二週間ほど前に関口さんから「18時に出して欲しい」と言われておりました。その時点で、「本番直前の稽古なので18時出しは無理です」とお断りしたところ、「わかりました。では、なるべく早く出してください」とお答えがありました。稽古は20時までの予定でしたが、早く終わることもありますし、20時過ぎて自主練などをすることもあります。少なくとも20時以降の自主練はさせない、また、通し稽古の場合は、通しのあとにダメ出しを行い、返し稽古をしますが、それらを翌日にすることで対応する考えでした。ところが、前日の9月8日になって関口さんから、「19時でないと間に合わない」と連絡をいただきました。明確に時間を提示されたのはこの時が初めてです。

このように、私と関口さんの間で認識に相違があったことがトラブルの原因です。最初の時点で、私の方からハッキリと時間を明確にしておけば、このようなことにはならなかったはずで、自分がプロデューサーとして至らなかったと痛感しております。

関口さんとはこの二年ほどお仕事をご一緒させていただき、本当にお世話になりましたし、今回の公演に関しても、宣伝告知等、ご尽力頂きました。

鳳さん、牧野さんとも親しくさせていただいており、このような形になってしまったことは、本当に申し訳なく、本来ならば降板された方には、ギャラのお支払や、チケットを購入されたお客様に払い戻しや交通費、宿泊費等のお支払も致しませんが、私の至らなさで招いたことですので、せめてもの誠意としてお支払させていただくことで一度は了承していただき、12日の午前10時までに振り込むようにとのお返事もありました。その後、関口さんの方から一報的なブログ記事が出されたため、お支払いに関しては保留となっております。

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  • 舞台を降板した(左から)鳳恵弥、牧野美千子と脚本家の江頭美智留氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 鈴木砂羽 (C)ORICON NewS inc.

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