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史上初ウルトラマンVRのこだわり 屋外ロケに360度ミニチュアなど監督が苦労明かす

 ウルトラマンシリーズ史上初のVR作品『ウルトラマンゼロVR』と『ウルトラファイトVR』の完成体験会が11日、東京・虎ノ門のポニーキャニオンで開催され、同作の田口清隆監督と『ウルトラマンシリーズ』をはじめ『THE NEXT GENERATION パトレイバー』などの監督をつとめた辻本貴則監督がスペシャルトークショーを開催。田口監督は特撮ファンのかゆいところに手が届く仕上がりに自信を見せた。

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 『ウルトラマンX』(2015年)『ウルトラマンオーブ』(16年)でメイン監督を務めた田口監督は「テレビシリーズより豪華なことをやらせていただいた」とにっこり。「もともと興味があって、ある人からVRを教えてもらっていた。自主映画でもいいからVRの特撮ものをやってみようかと思っていた」と依頼が渡りに船だったという。

 撮影はかなり大掛かりなものになったようで、「特撮って結局、映るところしか(ミニチュアを)作らない。全部、写っちゃうと言われた時点で破綻している」と苦笑い。それでもウルトラマンの戦闘シーンは天井が映るためスタジオではなく、オール野外ロケにし、ミニチュアも360度、全て取り囲むように作り込むなど、細部に渡って臨場感を大切にした。「VRって、その場にいるような没入感が全て。特撮好きとしては怪獣がいる世界に身を置くのは夢じゃないですか。そこはちゃんとやった」といち特撮ファンとしても納得のデキになることにこだわり抜き、完成品に納得の表情だった。

 そんな田口監督が1番、困ったのはエレキングとゼロの戦いを会議室から見るシーンだったという。先に撮影した戦闘シーンと人々が会議室で怯える姿を合成するが、どこにいても全天球カメラでは映り込み、芝居を噛み合わせるための合図を出せなかったという。悩んだ末に田口監督が導き出したのは、予想外のアナログな答えだった。なんと机の影に潜み、1人でVRゴーグルを装着。映像を見ながら「エレキング来た!」「ゼロだ!」などの悲鳴に混じってもおかしくないような声できっかけを作った。田口監督は「よく聞いていると会議室にいない俺の声が最初に聞こえる」と裏話を明かした。

 「ウルトラマンとVRの親和性は高い」と言い切っていた辻本監督も「田口さんがVRを踏まえた演出をされている。じっくり没入できた」と完成度の高さにうなり、「別のクリエイターが見て、新しい見せ方を考えるのでは。僕も、そうなりたい」と嫉妬心をにじませた。一方の田口監督は、ウルトラマンのスペシウム光線に代表されるような直線状のCG合成は困難なことを明かし「まだ、やれることはたくさんある。技術的には過渡期」と断言して次作に意欲を見せていた。

 『ウルトラマンゼロVR』は「大都会の戦慄 エレキング対ゼロ」というサブタイトル。港区某所のオフィスビルでの会議中、突如として宇宙怪獣エレキングが出現。命からがら非常口の扉を開けると、そこでは巨大怪獣とウルトラマンゼロのバトルが繰り広げられてていた…。一方、『ウルトラファイトVR』は「親子タッグ! 激闘の荒野に花束を」という副題。ウルトラセブン、ウルトラマンゼロ親子とガッツ星人、イカルス星人との荒野での大乱闘を1970年放送の『ウルトラファイト』でナレーションを担当した山田二郎氏が実況し、当時の雰囲気を再現している。10月1日からVR THEATERや関連イベントで見ることができる。



関連写真

  • トークショーに登場した(左から)ウルトラセブン、辻本貴則監督、田口清隆監督、ウルトラマンゼロ (C)ORICON NewS inc.
  • 『ウルトラマンゼロVR』の場面カット(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR制作委員会
  • ウルトラマンシリーズ史上初のVR作品『ウルトラマンゼロVR』(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR制作委員会
  • 『ウルトラマンゼロVR』の場面カット(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR制作委員会
  • 『ウルトラマンゼロVR』の場面カット(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR制作委員会
  • 『ウルトラマンゼロVR』の場面カット(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR制作委員会

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