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劇団ひとり、太田プロに救われた過去 コンビ解散で休養危機も…

 1996年公開の前作から20年後を描いた映画『T2 トレインスポッティング』のブルーレイ&DVDが6日、発売される。下積み時代に前作の“なりきりポスター”企画を行っていたお笑い芸人・劇団ひとり(40)が、今作の発売を記念して同じ企画に再挑戦。撮影後のインタビューでは、20年間の秘話、今後の展望まで赤裸々に語ってくれた。

コンビ解散時の“危機”を振り返った劇団ひとり (C)ORICON NewS inc.

コンビ解散時の“危機”を振り返った劇団ひとり (C)ORICON NewS inc.

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 撮影合間、レントン(ユアン・マクレガー)をマネた七三分けのまま、取材現場に姿をみせたひとり。机の上に置かれた20年前のなりきりポスターを見つけると「やっていたこともすっかり忘れていたけど、またこうやってできてうれしい。懐かしいですね」と笑顔で手に取り「お金も無かった時代なので、洋服とかも自前のものを用意した記憶がありますね。よくやってる方だと思いますよ」と自画自賛した。

 現在は、芸人、俳優、作家、映画監督とマルチに活躍の幅を広げているが、20年前はお笑いコンビ「スープレックス」として若手時代を送っていた。しかし、ネタ番組への出番も増え、上昇気流に乗りかけた2000年にコンビを解散。ビートたけしを目標に掲げ、野心に燃えていたひとりにとって大きな挫折となった。

 「当時は相方に逃げられて、ショッキングな出来事で路頭に迷いましたね」。下積み時代の月収は数万円程度。次の相方探しまで「休養」も視野に入れるほどのどん底状態だったが、救いの手は同じ太田プロダクション所属のダチョウ倶楽部上島竜兵ら“竜兵会”のメンバーたちが差し伸べてくれた。

 「僕は本当にツイてる人間なんです。コンビ解散の翌日、太田プロの先輩方が集まってくださって、今後どうするんだと言いに来てくれた。相方が見つかるまで少し休もうかなと思っていたら、デンジャラスの安田(和博)さんが『そうやって辞めていった芸人を何人も知ってる。あしたから何かやれ』と。その言葉がしっくりきたんです」。

 先輩の言葉に背中を押されて、翌日からピン芸人として再出発。当初は、コンビ再結成までの“つなぎ”だったピン活動も徐々に軌道に乗り「ピンになったことが芸能人生のターニングポイント。あれがなかったら今はないし、仮にコンビが続いていたとしてどれくらいのレベルに行けていたかはわからない」と感慨深げに振り返った。

 事務所仲間の有吉弘行(元・猿岩石)、土田晃之(元・U-turn)もコンビ解散後の危機を乗り越えて、現在も第一線で活躍している。「太田プロは、人数も多くないし、吉本興業さんみたいに大規模じゃないので、縦と横のつながりは他事務所よりも強いかもしれない。他の事務所のことは知らないけれど、太田プロじゃなかったら今みたいなスタンスではなかったと思う。そういう意味では恵まれてたんだと思います」。

 そんなひとりの次なる目標を聞くと「細く長く、波風を立てないようやっていけたらいいな」とマイペースに語ると「20年後、渡辺正行さんみたいな立ち位置になれていたら大満足です」と、笑顔を浮かべていた。

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