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実写映画『亜人』本人役でヒカキン出演の狙い 本広克行監督が明かす

 映画『踊る大捜査線』、アニメ『PSYCHO-PASSサイコパス』などを手掛けた映画監督の本広克行氏が26日、東京・六本木で開催されたイベント『YouTuber Space Tokyo 夏祭り feat.映画「亜人」』にトークゲストとして出演。9月30日公開の監督作品『亜人』に、人気YouTubeクリエイターのヒカキンが本人役で出演する経緯や狙い、主演の佐藤健や共演の綾野剛らとの撮影秘話などを語った。

 2012年より『good!アフタヌーン』(講談社)で連載中の桜井画門氏の同名漫画を実写映画化。死んでも生き返る“亜人”であることが発覚し、これまでの人生を失ってしまった主人公・永井圭(佐藤)。テロリストとして活動する亜人・佐藤(綾野)との出会いによって、人類と亜人、亜人と亜人、終わることなきエンドレス・リピート・バトルに巻き込まれていく。

 原作にない実写オリジナル要素として、映画にヒカキンが登場することについて、本広監督は次のように説明した。「ヒカキンさんとは4年前にイベントの対談で知り合い、その後もメールで交流がありました。『亜人』の物語の中で起きている現象、社会的状況を伝える手段として、テレビのニュース番組でアナウンサーに語らせる手もあるけれど、YouTuberがネット動画で訴える、という表現が世界観に合うな、とひらめいて。それで、ヒカキンさんに相談したら、『いいですよ』と快諾してくれました。そこからはとんとん拍子。ヒカキンさんがこちらの要望を汲んで、YouTuberとしてお芝居をして映像を作ってくれました。それを映画に取り込んでいます。今の時代だからできることですよね」。

 実は、本広監督はYouTubeクリエイターに興味津々。「iPhoneで4K動画が撮影できる時代。ハードの進化によって、アイデア次第でいろんなコンテンツを生み出すことができる。スタンリー・キューブリック監督が『ハードがソフトを変える』と言っていたとおり。私の場合、カメラで撮影しないし、脚本は書かないし、美術も作らない、お金も集めない、現場に行ってスタッフやキャストを何となく導いていくだけの監督。YouTuberになっても何もできない」と、撮影、出演、編集、美術…映像作りのすべてをこなすYouTuberへのリスペクトも語っていた。

 佐藤や綾野ら若手俳優たちの作品に対する探求心の強さにも脱帽しているという。綾野は役づくりで徹底した筋肉トレーニングを敢行し、「ノーCGです。綾野くんから、筋肉のクローズアップを撮る時は45分前に知らせてくださいと予め言われていて、その45分間に控室で腹筋や懸垂、腕立てなどをして、筋肉ムキムキ、体から湯気を出しながらカメラの前に現れるんです。命がけって感じがありました」と裏話を披露した。

 亜人にしか見えない謎の黒い物体“IBM(アイビーエム/インビジブル・ブラック・マター)”を実写映画でどう表現するのか、という点も原作ファンの注目を集めているが、「アニメ版のCGデータを流用しています。アニメ版のチームから動かし方をレクチャーしてもらうなど、協力していただきました。アニメで作ったもの実写でも使えるなんて、ここでも時代だな…と思いました」と本広監督が明かすと、観客から驚きの声も漏れていた。



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