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山田孝之、佐藤健と兄弟役 2作目の映画プロデュースは伝説的コミック実写化

 俳優の山田孝之(33)が今年6月公開の映画『山田孝之3D-山田孝之 全告白-』に続いて、2作目の映画プロデュースを手がけることがわかった。盟友の山下敦弘監督(40)とのタッグで、愛読書であった伝説的コミック『ハード・コア−平成地獄ブラザーズ』(原作:狩撫麻礼/いましろたかし)の実写化に挑戦する。

伝説的コミック『ハード・コア−平成地獄ブラザーズ』実写版に出演する(左から)荒川良々、山田孝之、佐藤健(C)狩撫麻礼 いましろたかし/KADOKAWA刊

伝説的コミック『ハード・コア−平成地獄ブラザーズ』実写版に出演する(左から)荒川良々、山田孝之、佐藤健(C)狩撫麻礼 いましろたかし/KADOKAWA刊

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 1991年から93年まで『グランドチャンピオン』(秋田書店)で連載されていた同作は、閉塞感漂う現代日本への生命力溢れるメッセージを伝えるような、おかしくも切ない物語。飲み屋で楽しそうに騒ぐ若者たちを見れば腹を立て大暴れしてしまう、怪しい活動家で埋蔵金掘りを生業にする権藤右近、彼が唯一心を許す同僚の牛山、右近の弟でエリート商社マンの権藤左近の3人が、ひょんなことからロボットを見つけてしまい波乱の展開となる。

 主人公の右近役に山田、弟の左近は佐藤健(28)、牛山を荒川良々(43)が務めることが決定。佐藤は「山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。詳しく話を聞いていくと、素敵な共演者の方々、原作、そして山下監督とご一緒できるとのことで、棚から牡丹(ぼた)餅的な気持ちです。不思議な魅力を漂わせる映画になればいいなと思っております。ご期待ください」とやる気十分。

 荒川も「生きてくうえでのバイブル『ハード・コア』の映画化『やっっっと来た!』と感じています」と大喜び。「山田孝之さんとは2度目の共演です。今回はガッツリです。食うか食われるか! 下から見るか上からみるか! 相手にとって不足なし! 首を洗って待ってろよ! 佐藤健さんとは、今回が初対面です、よろしくお願いします。原作を読んでいる方にも、読んでいない方にも楽しんでもらえるような、スゴイ映画になるよう一生懸命に挑む所存です!」と鼻息荒く意気込んだ。

 キャスト陣の熱い思いを前に、山下監督も「山田孝之の口から『山下さん、ハード・コアって読みました?』っていう言葉が飛び出して早5年。もうこれはやらねばというか、やる運命というか、ハッキリ言って使命にも似た境地です」としみじみ。原作の狩撫氏が「最下層の男たちの世間とのギクシャク、それに尽きます。山下敦弘は良き映像作家である、と思います」と語ると、いましろ氏も「この漫画を実写でやろうという人達が現れるとは思ってもみませんでした。楽しみです」と今回の挑戦への驚きと期待のコメントを寄せた。

 当の山田は「全くどうしようもなく不器用な男の生き様を見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは?とすら思えてくる。そして男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っ直ぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう」と作品の魅力を力説している。同作は来年公開予定となっている。

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