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中山秀征が語る『シューイチ』人気の秘けつ 励みは偉大なる前任者・徳光和夫の言葉

 タレントの中山秀征(50)、女優の片瀬那奈(35)がMCを務め、人気グループ・KAT-TUN中丸雄一(33)がレギュラー出演する朝の情報番組『シューイチ』(日本テレビ系、毎週日曜 前7:30)が今年4月に放送300回を迎えた。2011年の番組開始から早6年。人気の秘けつを探るべく、番組を引っ張るMCで3人の中では最年長の中山にスポットを当てて密着取材を試みた。

おなじみの『シューイチ』ポーズを披露する中山秀征 (C)ORICON NewS inc.

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■レギュラー3人に漂う『DAISUKI!』イズム 前任者・徳光和夫の激励に感謝

 番組が始まる約40分前、スタジオ横の会議室にスタッフ・出演者たちが一堂に会して最終的な打ち合わせを実施。スタッフの説明を受けながら、中山がコメンテーターたちに「このニュースは、どうなっているんですかね?」など、ざっくばらんに話しかけて骨格を作っていく。打ち合わせが終わると、全員が一斉に立ち上がって番組の準備。ほどなくして迎えた本番スタート15秒前、出演者たちが待つスタジオに中山がにこやかな表情を浮かべながら到着し、316回目の『シューイチ』が始まった。

 この日のメインは、翌日に50歳の誕生日を迎える中山の特別企画。1991年から2000年まで放送されていた深夜バラエティー『DAISUKI!』でともにレギュラーだった松本明子飯島直子が駆けつけ、同局では約16年ぶりとなる3人でのロケを敢行する様子が放映された。番組の中身やメンバーの顔ぶれは変わっても『DAISUKI!』イズムが『シューイチ』にも引き継がれていると中山は力説する。「情報番組である以上、いろんなニュースを伝えないといけません。だからこそ『DAISUKI!』の時のようにチームワークを大切にしています」。

 難しい話題でも、コメンテーターの意見の後に「中丸はどう思う?」と話を振り、三段オチのような流れになる展開や、MC同士の絶妙なかけあいなど、番組の端々にレギュラー3人でやってきた6年間の成熟が伝わってくる。中山は「那奈ちゃんにしても、中丸くんにしても、やっぱり感性の鋭さとか天性の勘とかを持っている。それにプラスして、これまで情報番組をレギュラーでやってきていない未経験さの新鮮さ、緊張感も持ち合わせているので、非常にいい空気でやることができています」。

 同枠の前任者である徳光和夫は、1992年から約19年間にわたって『ザ・サンデー』および『TheサンデーNEXT』のMCを担当してきた。中山にとっても非常に大きな存在だ。「僕は、アナウンサーとしての日本代表は徳光さんだと思っています。徳光さんほど人間味を出せて、義理人情すべて含んだ司会ができる人はいない。だから、結婚式から葬式まで、あらゆる場面で司会ができる。そんな徳光さんからバトンを引き継ぐのは、スゴい重圧でしたけど『ヒデちゃんがやってくれるなら、安心してテレビを見る側に回りますよ』と言ってくれたことで気持ちがスッと軽くなりました。今でも気にかけてくれていて『いい空気になったね。ヒデちゃんカラーになったよ』と本当にありがたい感想を伝えてくれます」。

植木等さんの遺言で決意 ブルゾン、池崎ら後輩芸人の活躍に「本当にスゴい!」

 中山が徳光の背中を見てMCとしての技術を身につけていったように、所属事務所のワタナベエンターテインメントの多くの後輩タレントたちが中山の姿を見てすくすくと育っている。何を隠そう「これからはテレビが変わる。若いやつらがコンビでネタをやるようになる」との分析から、1984年に前身の渡辺プロダクションが立ち上げた業界初の若手タレント養成機関「ビッグサースデー」の1期生が中山だったのだ。

 「オーディションやって入ってきたのが、僕とホンジャマカの石ちゃん(石塚英彦)と三谷幸喜さんでした。その時はみんな無名だったんですけど、三谷さんが書いたコントでライブをやっていました。1期生の中から10人くらいでお笑い集団を作って、ダンスをして、ネタをやって、集団コントもやって、最後はまたダンスを披露するみたいな、当時としては画期的な活動をやっていましたね。それから、松野大介とABブラザーズというお笑いコンビを組みました」。

 コンビでの大活躍と挫折、ピンでの苦節を経て、今やテレビに欠かせない存在になった。事務所の大先輩である植木等さんからは、生前に「もう、後は大丈夫だな。ヒデに任せるから」と託された。「本当にもったいない言葉で、僕が植木さんから何かを継げる訳ではないですが、頑張らないといけないなと思います」と恐縮する好調ワタナベエンタの静かなるドン・中山秀征の目には、平野ノラサンシャイン池崎ブルゾンちえみといった後輩芸人たちの台頭はどのように映るのか。

 「いやー本当にスゴいですね。ブルゾンにしたってあんな発想僕らにはなかったですし、池崎にしてもずっと『イエーイ!』って絶叫し続けるっていうのはすばらしい。普通は嫌だし飽きますよ(笑)。今はテレビの回転が速いから、すぐに『もう古い』って言われてしまいますけど、僕は一回でもそこまでのブレイクを作れたことは、決して卑下するべきじゃないと思います」。芸能界の大先輩としての助言を求めると、一気に肩をすぼめた。

 「僕は、あんなに当たったことないからわからないです(笑)。若手から『どうしたらいいですか?』って聞かれることもありますが、あんな場外ホームランみたいなものを打っている横で、僕は内野安打を打ち続けて生き残ってきたような存在。だから、どんなに何があってもやめないってことくらいしか教えてあげられることはないです。何せ、僕なんて静かなるドンじゃなくて、静かなるキョトンですので」。ザブングル松尾陽介我が家谷田部俊といった事務所の後輩芸人の「じゃない方」が集まった「ジャナイズ5」で歌謡曲に挑戦するなど、ホントはちゃんと気にかけている中山。植木さんさながらの無責任を装った言葉の裏には、事務所の後輩たちへの「あったかいんだからぁ」と言いたくなるような愛が隠されていた。

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