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“ブラバン応援”で見る甲子園 2〜4日目の注目校は

 第99回全国高校野球選手権大会がきょう8日に開幕した。第1試合では彦根東(滋賀)が6 - 5で波佐見(長崎)にサヨナラ勝ちを収める劇的な幕開けとなり、球児たちが早くも聖地・甲子園で火花を散らしている。

 甲子園で忘れてはいけないもう一つの戦いが、吹奏楽部によるブラバン応援。野球の強豪校と並んで吹奏楽の強豪も全国から集い、スタンドからの熱演で選手を奮い立たせる。今回は第2日から第4日までの注目校や見どころ聴きどころを、人気CDシリーズ『ブラバン!甲子園』の企画・プロデュースを務める石角隆行氏に寄稿いただいた。


<2日目(9日予定)>
まず注目したいのは第1試合の作新学院(栃木)。昨夏の優勝戦校でもあり、あの江川卓氏(元巨人)も輩出した強豪校ですが、吹奏楽界においても強豪。

特徴は約30曲あるレパートリーの中から、攻撃の間は途切れなくノンストップで演奏し続けること。実はこれ簡単なことではなく、強豪校ひしめく東関東の吹奏楽界において常にトップレベルにいる同校にこそ出来る実力の賜物。

1950年代の創部の頃からある「作新音頭」などオリジナル曲に加え、千葉ロッテマリーンズの「SKINHEAD RUNNIN’」やゲームアプリの「モンスターストライク メインテーマ」も演奏。高い技術に裏打ちされた美しいブラバン演奏の波状攻撃は、フロアを熱狂させるクラブDJを彷彿とさせます。

<3日目(10日予定)>
この日の注目は第2試合出場の花咲徳栄(埼玉)。作新の東関東に対し、こちらは西関東吹奏楽界を代表する強豪校。昨夏大会ではこの2校が激突し、野球応援ブラバン・ファンの間で大いに注目を集めました。

同校はリズム隊がしっかりしてとにかくパワフル。スタン・ハンセンの入場曲「サンライズ」や「(アントニオ)猪木のテーマ」に同校が「フグ」と呼ぶ「We Will Rock You」といった格闘技系の楽曲の演奏には定評あり。また、演奏が始まると得点に繋がると言われ、相手校から魔曲と恐れられる「サスケ」や、対戦校を威圧する不気味な迫力の「ダース・ベイダーのテーマ」なども楽しみです。

<4日目(11日予定)>
4日目は、応援ブラバン・ファンがTVやラジオの前から離れられない好カード目白押し。

まずは第2試合の横浜(神奈川)。同校の特徴は全て男子! 学ラン姿のバンカラな応援団が野太い声で叫び、出す音がとにかくデカイ! 「第一応援歌」「第五応援歌」といったオリジナル曲に「横高アトム(鉄腕アトム)」等をメドレー形式で途切れなく演奏。いくらアウトを取っても演奏が途切れないので、守備に入っている相手チームにとっては脅威です。

第3試合は興南(沖縄)×智弁和歌山(和歌山)。甲子園の沖縄代表校は毎年、市立尼崎高の吹奏楽部が演奏を担当し、関西在住の(沖縄)県人会の方も歌う「ハイサイおじさん」と一緒にアルプススタンドに鳴り響く指笛は圧巻。対戦校の智弁和歌山は、現在のブラバン応援の礎を築いた学校のひとつ。毎年、演奏頻度TOP3に入る人気応援曲の“アフリカン”こと「アフリカン・シンフォニー」をここまで認知させたのは同校。ぜひ、本家「アフリカン」を堪能ください。

智弁和歌山で忘れてはならないのは、「ジョック・ロック」。この曲が演奏されると得点につながると相手チームからは”魔曲”と恐れらている名曲中の名曲。ここぞ!という時に演奏されるのでお聴き逃しなく!

第4試合には今春センバツの覇者、大阪桐蔭が登場。数々のプロ野球選手を輩出してる一方で、『全日本吹奏楽コンクール』全国大会常連という屈指の強豪でもあります。最大の特徴は旬の新曲を次々レパートリーに加える点。今春のセンバツでは「前前前世」や「恋」をいち早く演奏し、今夏はどんな曲が加わるか楽しみです。センバツでは「ウィリアムテル序曲」など難曲も完璧に披露。ここはコンクールの会場か? と見紛うばかりで、「美しさ」と「爆音」を共存させた卓越した演奏を聴かせてくれます。

―『ブラバン!甲子園』シリーズ 企画/石角隆行


 7月26日に発売した10周年記念盤『ブラバン!甲子園V』では、『ブラバン!甲子園大研究』(文藝春秋社刊)の著者で高校野球ブラバン応援研究家の梅津有希子氏が選曲・監修・コール指導で参加。「アゲアゲ・ホイホイ」の掛け声で知られる「サンバ・デ・ジャネイロ 」や、ここ最近、各校がこぞって取り上げる千葉ロッテマリーンズ応援曲など、定番の応援曲から最新のトレンドまで網羅している。



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  • 『ブラバン!甲子園V』10周年記念盤
  • 梅津有希子『ブラバン!甲子園大研究』(文藝春秋社刊)
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