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X JAPAN“奇跡の夜”6days完奏 YOSHIKI涙流し声枯らし「愛してるぜー!」

 ロックバンド・X JAPANのライブ『X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle〜奇跡の夜〜6DAYS』が17日、横浜アリーナでファイナルを迎えた。

X JAPAN初の全編アコースティックライブはファンが赤いペンライトで「X」を作って支えた

X JAPAN初の全編アコースティックライブはファンが赤いペンライトで「X」を作って支えた

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 開演時間ちょうど午後6時、オンタイムで開幕するという“奇跡”から始まったこの日のステージ。「開演前にね、ファンが掛け声やってるじゃない。『お前ら気合入れてけよー』みたいな。それはいいんだけど、どうせ始まらないからと思って、みんな会場に入ってこないんだよ」と苦笑するYOSHIKIToshl。「悔しいから開演2分前に始めてやろうと思ったけど、WOWOWの中継が入ってるからダメだって止められて」と裏話で沸かせた。

 5月16日に米ロサンゼルスの病院で頚椎(けいつい)人工椎間板置換の緊急手術を受けたYOSHIKIが渾身の力を振り絞り、盟友Toshlが歌声で支えた。ライブ中盤、YOSHIKIは改めて手術に触れ「今回はすごく怖かったです」と正直な心境を吐露。手術前に遺書をしたためたことを明かし「人生を振り返ってね、みんなと過ごしたこと、X JAPANと過ごしたことを考えながら…」と弱音ともとれる告白の声はかすれた。

 涙声は続く。「でも今回は生きたいと思った。まだ自分が達成してないもの、世界の壁を壊せてないと、まだ死にたくない…生きたいと思った。僕は自殺願望が強かった…父親を自殺で亡くしたから」。過去に何度も公言しているが、生死に関わる手術を経たことで死生観に新たな感情が芽生えた。「僕はこれからも戦っていくんだろうけど…きっと戦っていく相手は自分自身だよね」。そう自分に言い聞かせ、ファンに語りかけた。

 「毎日毎日、奇跡の夜をみんなのおかげで感じさせてもらって本当に幸せだぜえ!」とシャウトするToshl。「PATAちゃんも本当に元気になってね、良かった。きょうはPATAやる気があるよ。これだけでも奇跡の夜だよ」と冗談めかして笑いもとる。最年少のSUGIZOは「本当に七転び八起きでね、Xは今回、けっこうピンチな状態だったんだけど、そこを乗り越えて未来が見えたね」とかみしめた。

 YOSHIKIは「Xっていう言葉は無限の可能性を持ってるんだよね。不可能なことなんて何もない。このツアーからまた新しい意味が加わった。Xという言葉は、何があっても負けない。何があってもあきらめない。100回倒れても200回倒れてもまた這い上がってくる。お前らも一緒に頑張るぞ、We are…」と絶叫し、ファンも「X!」と呼応。苦しそうに首を押さえながら「We are…」の掛け声を30回以上繰り返し、声を枯らした。

 「X JAPANといえば波乱万丈、紆余曲折って思われるかもだけど。無限の可能性、何があっても前に進んでいく。Xって言ったらそう思われるように進んでいきます。一緒に頑張ってくぞー。愛してるぜえ!」。ドラムを封印し、ピアノだけで完奏した6日間。唯一オンタイムで始まり、最長となる3時間40分で“奇跡の夜”を締めくくった。

関連写真

  • X JAPAN初の全編アコースティックライブはファンが赤いペンライトで「X」を作って支えた
  • ドラムを封印しピアノで魅了したYOSHIKI
  • 6日間完奏したYOSHIKI
  • 『X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle〜奇跡の夜〜6DAYS』最終公演より
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